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【京橋】「はじまりから、いま。1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ」4月10日まで

  • 2022.2.27

京橋にあるアーティゾン美術館では現在「はじまりから、いま。1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡̶古代美術、印象派、そして現代へ」展が4月10日まで開催中です。タイトルの一部1952は、前身となるブリヂストン美術館開館の年になります。2015年5月より5年間の休館と改名を経て2020年に現在のアーティゾン美術館として新たにオープンしました。

アーティゾン美術館の由来

「ARTIZON」(アーティゾン)は、「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取っていただきたい、という意志が込められています。新しい美術館のコンセプトは「創造の体感」。古代美術、印象派、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、そして現代美術まで視野を広げています。 アーティゾン美術館は、23階建て高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の低層部に位置し、展示室は4-6階の3フロア、旧美術館の約2倍の面積に拡張され、最新の照明や空調設備を伴い、美術の多彩な楽しみを提供しています。 本展では1952年のブリヂストン美術館開館から70年の歴史を持つアーティゾン美術館の軌跡を約170点の作品と資料で紹介されています。

出典:リビング東京Web
本展のみどころ:石橋財団コレクションの現在から70年の歴史を振り返ります。

石橋財団は現在約2,800点の作品を所蔵しています。古代美術、西洋近代美術、日本近代洋画、20世紀の抽象絵画や現代美術、そして日本東洋古美術など多岐に渡るコレクションがどのように形成されていったのか、収集の歴史を遡りながら代表的な作品約170点が展示されています。展示室は3部構成となっています。

第1章 アーティゾン美術館の誕生
出典:リビング東京Web

今回の展覧会の入口に展示されている絵画作品です。

出典:リビング東京Web

藤島武二《東洋振り》1924年

出典:リビング東京Web

島武二《黒扇》1908-09年 重要文化財(4階での展示となっています。)

会場入口を入るとこれまでに開催されてきた展覧会のポスターが展示されています。 1952年のブリヂストン美術館の開館記念展から現在までの100点以上の展覧会ポスターが一堂に展示されています。

出典:リビング東京Web

ポスター一枚一枚が美術作品の様に見え、70年の歴史を感じさせます。 ※撮影は会場の指示に従って下さい。

出典:リビング東京Web

開館当初から続く土曜講座の記録のビデオ上映や現代美術家の共演による展覧会「ジャム・セッション」をきっかけに収蔵された作品が展示されています。

出典:リビング東京Web

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子「鴻池朋子 ちゅうがえり」展会場風景(2020年)©︎Tomoko Konoike Photo by Nacása & Partners

出典:リビング東京Web

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子《襖絵(地球断面図、流れ、竜巻、石)》2020年 展示風景

第2章 新地平への旅
出典:リビング東京Web

1997年の石橋幹一郎没後、遺族によってその個人コレクションが石橋財団に寄贈されたことで、従来のコレクションに大きな拡がりがもたらされました。なかでも幹一郎が収集したザオ・ウーキーをはじめ、戦後フランスの抽象絵画は、正二郎のコレクションと現在のコレクションをつなぐ重要な位置づけにあります。

また、幹一郎がその公開に尽力した日本および中国の書画・陶磁器などのコレクションや、1953年に立ち上げた映画委員会による、芸術家のアトリエ風景などを取材して制作した記録映画が紹介されています。

《鳥獣戯画断簡》と「平治物語」の終盤を、全長16mに渡って描いた絵巻が、新たにコレクションに加わりました。やまと絵の特徴を示す鎌倉時代13世紀の制作で、平清盛や常盤御前、牛若などが登場し、ドラマティックなストーリーが展開されています。

出典:リビング東京Web

《平治物語絵巻 常磐巻》(部分)鎌倉時代 13 世紀 重要文化財

出典:リビング東京Web

《鳥獣戯画断簡》 平安時代 12 世紀

第3章 ブリヂストン美術館のあゆみ
出典:リビング東京Web

石橋財団コレクションは、1961年に寄贈された石橋正二郎の個人コレクションが基礎となっています。正二郎は日本近代洋画や西洋近代美術を中心とするコレクションを築き、美術館を設立することでそれらを広く一般に公開しました。

出典:リビング東京Web

創設者 石橋 正二郎(1889-1976) 欧米の美術館・博物館を数多く視察したことで古代美術にも関心を拡げ、開館後も積極的に収集しています。ここではブリヂストン美術館の開館初期のコレクションをご紹介し、あわせて石橋正二郎による3度の欧米外遊の記録が展示されています。

出典:リビング東京Web
出典:リビング東京Web

1950ー60年代初頭に前田青邨や坂本繁二郎ら芸術家たちの姿を撮影した記録映画、2,300回を超える土曜講座の記録なども公開されています。土曜講座では、これまでに多くの美術史家や武者小路実篤、岡本太郎ら著名な文化人、芸術家による貴重な講演がおこなわれてきました。

創設者石橋正二郎の「世の人々の楽しみと幸福の為に」の理念に基づき創設されたアーティゾン美術館は、古代美術、印象派、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術とバリエーションに富んだ芸術作品が同時に堪能できる美術館です。

ピカソ、ルノワール、モネ、ミロ、平治物語絵巻、ギリシア時代の彫刻等が一堂に鑑賞できるのは大変贅沢な気分でした。 学生は入場料無料(高校生以上は要ウェブ予約)というのも次世代の子供たちが美術館に親しみを感じてもらいやすいのではという印象を持ちました。 音声ガイドはスマホのアプリから無料で楽しめるのも嬉しいですね。(イヤホンはご自身で用意が必要です。)

展覧会名:はじまりから、いま。1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡̶古代美術、 印象派、そして現代へ 会場:アーティゾン美術館4・5・6階展示室 住所:東京都中央区京橋1-7-2 問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル) 受付時間:日本語 / 8:00~22:00 英語 / 8:00~22:00 https://www.artizon.museum/ 会期:2022年1月29日[土]ー 4月10日[日] 開館時間:10:00 ー 18:00(2 月11日を除く金曜日は20:00まで) *入館は閉館の30分前まで 休館日:月曜日(3月21日は開館)、3 月22日 入館料(税込): 日時指定予約制 ウェブ予約チケット 1,200 円、 当日チケット(窓口販売)1,500 円、学生無料(要ウェブ予約) *ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。 *中学生以下の方はウェブ予約不要です。*開催情報は予告なく変更となることがあります。

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