「貿易(ぼうえき)」や「難易度(なんいど)」など、様々な言葉に含まれている「易」という漢字。こちらと「鳥」が組み合わさった「鶍」を、みなさんは正しく読むことができますか?
さぁ、チャレンジしてみてください!
「鶍」の読み方!
「えきとり」「えきちょう」などなど…「易」と「鳥」を結び付けて、このように読んでしまった方はいませんか?
でも残念! こちらは難読漢字、そう簡単にはいきませんよ。読み仮名は3文字で、「易」と「鳥」からは予想もつかない読み方となっています。
かなり難易度が高いため、なかなか読める方はいらっしゃないかもしれません。日本には、主に冬鳥として渡来してくる鳥なんだそう。
それでは、とっても気になる正解を発表します。
正解は「いすか」でした!
「鶍」について
まさか「易」と「鳥」が組み合わさることで「いすか」と読むとは…答えを聞いても、「なぜそう読むの?」と首をかしげている方も多いかもしれませんね。
なお「鶍」は「交喙」とも書きます。「喙」は「くちばし」のことなので、さながら「交」わる「喙」といったところでしょうか?
実は、こちらの表記は「鶍」の特徴をしっかり表しているんです!
① アトリ科の鳥。全長約一七センチメートル。雄は赤褐色、雌は緑黄色で、尾羽と翼は雌雄とも黒褐色を帯びる。上下のくちばしが湾曲して交差しており、松かさの中の種子をついばむのに適する。北半球北部に分布し、日本には主に冬鳥として渡来。《季・秋》
② 棒や柱状の木の先端を、一方から斜め下へ半分切り、反対側から交差するように同じく斜め下へ半分切り、食い違った尖端を作ること。
③ 「いすか(鶍)の嘴(はし)」の略。
④ 以前の話と、つじつまが合わないこと。うそをいう江戸の俗語。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
④の俗語も、「鶍」の「喙」から転じて作られたのかもしれませんね。
なお、「鶍」のほかにも世界には、変わった「喙」を持つ鳥類がたくさん生息しています。中でも「ハシビロコウ」が有名でしょうか? あの巨大な「喙」は、一度は見るべきですよね!
まとめ
いかがでしたか?
「鶍」は「いすか」と読みます。
ぜひ、この機会に覚えていってくださいね!