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【高畑充希】が30歳に突入し変化した仕事観を語る!

  • 2022.2.23
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みんなで新しいものをつくるのが幸せ。自分の濃度は、どんどん薄まっているかな

「“女優”という仕事は、毎日やることがまったく違っているうえ、ひとりで完結する仕事はほとんどありません。いろんな人と組むことで仕事が進み、組む相手が変わればまったく違うものが生まれたりするんですよね。

たとえば、初めてのヘアメイクさんにメイクをお願いすると私はどんな感じになるんだろうとか、今ならドラマの現場に入っているので、こうやって話を進めていったらどんなふうに進展していくのだろうとか……。そうやってみんなで何かを一緒につくり、そこから新しいものが生まれることが好きなんだって気づきました。だからチームでの仕事において“自分がどうしたい、こうなりたい”と主張するような感覚はどんどん薄れてきています。考え方に余裕ができて、オトナになったのかもしれないですね。

20代では、“みんなの力を合わせて新しいものが生まれるのが楽しい”なんて、そんなことを思う余裕すらなかったんですよ。自分に与えられた役柄をこなすことで必死でした。それはそれで本当にいい経験だったと思います。今年は今出演しているドラマが終わったら、すぐに舞台のお稽古に入ります。

ひとつは17歳のときからやっている『奇跡の人』。最初にいただいたのはヘレン・ケラーの役でしたが、再演を重ねて前回からはアニー・サリヴァン役です。自分の初演からもう13年。すでにライフワーク化しちゃってます。でもこんなに長く続けていくとは思ってもいませんでした。サリヴァン先生は原作では20歳の設定なんです。私はそれよりもグッと年上になってしまいましたが演出の森新太郎さんに“2回目やったら新しい発見が必ずあるよ”と言われて決心しました。

その次は『ミス・サイゴン』というミュージカルです。これは本来なら2年前に上演されるはずでしたが、感染症が広がってしまったため中止に。こちらはキムという17歳の役なんですよ。年齢のことだけでなく、やはり舞台に入る前は不安が大きいですね。でもその不安はあえて“受け入れる”ようにしているんです。声に出して“不安です”と言う。不安じゃないと思うと余計に不安感が増すんですよ。だから正直に。ひとりで闘おうとしていた20代から卒業して、今は頼ることを覚えました。きちんと相談して解決する。オトナになりましたね(笑)」

高畑充希さん

高畑充希/Mitsuki Takahata
1991年12月14日生まれ、大阪府出身。2007年から8代目ピーターパンを務めるなど、早くから舞台で活躍。『奇跡の人』(5月18日~6月5日・東京芸術劇場プレイハウス)、『ミス・サイゴン』(7、8月・帝国劇場)に出演予定。初のフォトエッセイ「穴があったら入ります」が発売中。

【INFORMATION】

高畑さん主演ドラマ 日テレ系水曜22:00~放送中!
『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』

高畑さん主演ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』

30歳OLで出世欲ナシ、イマドキ世代の高梨雛子(高畑充希)はとある会社のイチ社員。それがどういうわけか子会社の社長に大抜擢!? そんな“ムチャブリ”をチャンスに変える!という痛快なお仕事ドラマ。等身大のヒロインが活躍します!

撮影/伊藤彰紀(aosora) ヘアメイク/笹本恭平(ilumini.) スタイリング/Shohei Kashima(W) 取材・文/前田美保

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