「猿(さる)」といえば、非常に知能が高い生き物ですよね。霊長目に分類されるチンパンジーなどは、人類と共通の祖先を持つとも考えられており、共通点も見受けられるかと思います。
今回ご紹介する言葉は、そんな「猿」にちなんだ「猿子」です。いったいなんと読むのでしょうか…?
「猿子」の読み方!
字面そのままに「さるこ」とも読みますが、もう1つ難しい読み方があります。
ヒントは「猿」をどう読むかです。
この漢字には、あまり知られていない変わった読み方があります。
答えは分かりましたか?
それでは、正解を発表します。
正解は「ましこ」でした!
「猿子」について
「猿」は「まし」とも読み、これは「猿」の異名です。
「猿子(ましこ)」も同じように「猿」の異名のことではありますが、実は他の動物の総称でもあります。辞書で確認してみましょう。
まし‐こ【猿子】
〘名〙
①「さる(猿)」の異名。
② アトリ科に属し、雄の羽色が紅または桃色を帯びた鳥の総称。大きさ、体形はスズメに似ている。多くは寒帯性で、小群で雑木林にすみ木の実などを食べる。北海道で繁殖し本州以南に渡来するベニマシコ、大雪山のハイマツ帯で繁殖するギンザンマシコのほかオオマシコ、ハギマシコなどがあり、近縁種は世界に三十数種ある。ましこどり。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
なんと「ベニマシコ」や「ギンザンマシコ」などの鳥の総称でした。名前は「猿」なのに実態は鳥と、少し混乱してしまいそうになるかもしれません。
ちなみに「猿子」は簡単に「さるこ」と読むと先述しましたが、これは「ましこ」とは全く違うもの。「《猿回しの猿が着るものに似ているところから》江戸で、綿の入った袖無し羽織」(出典:『デジタル大辞泉』小学館』のことですよ。
まとめ
いかがでしたか?
「猿子」は「さるこ」の他に「ましこ」と読みます。
今回の「猿子」のような、動物に関する難読漢字を、今後もたくさんご紹介させていただきますね!