1. トップ
  2. むく?どこまで拭く?男の子と女の子赤ちゃん「性器の洗い方・拭き方」のやりがちNGを助産師が教えます!

むく?どこまで拭く?男の子と女の子赤ちゃん「性器の洗い方・拭き方」のやりがちNGを助産師が教えます!

  • 2022.2.16

助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの性器の正しい洗い方や拭き方について教えてくれました。男女別に詳しく解説してくれていますよ。

赤ちゃんのおむつ交換や沐浴で、お尻や性器の洗い方や拭き方など実はよく分からないこともあるかと思います。

毎日なんとなくやっていることでも、実は肌トラブルの原因になっていることもあります。

今回は、注意してほしいポイントをお話しします。

お尻にこびりついたうんち、強く拭きすぎな場合も

紙おむつの場合、ゆるゆるウンチの水分を吸収してくれるので時間が少し経つと、お尻にウンチがこびりついていることもあります。しっかり取ろうとして強く拭きすぎてしまい、赤くなって皮膚トラブルの原因になる場合も。汚れが取りづらい場合は、無理せずに臀部浴(洗面器やシャワーなどでお尻や性器部分だけを洗うこと)にすると良いでしょう。

外出時などで難しい場合は、水道のお湯を浸してお尻拭きに水分を追加すると軽く拭いてもとれやすくなります。

男女別に詳しく!おむつ替えの時の「拭き方」のここに気をつけて

おしっこの場合は、拭かなくて良いと病院で指導されることがあります。しかし、おむつ内で皮膚に尿が長時間付着していると皮膚が被れてしまう場合があります。基本的にはおしっこの後にも、強く拭きすぎないように優しくさっと拭くようにしましょう。

男の子

菌が尿道に入ると尿道炎などになる恐れがありますので、おちんちんは先から根元に向かって拭いてください。

[おしっこ]

おちんちんの先から根元に向かって拭きとります。おちんちんを持ち上げ、おちんちんの裏側や、袋のしわの部分も伸ばしながら優しく拭くようにしましょう。

[うんち]

汚れの少ないところから拭きはじめます。肛門の周りだけでなく、おちんちんの裏側やしわの部分の汚れもきちんと拭き取りましょう。

足の付け根にも汚れがたまりやすいので、忘れずに拭いてください。

女の子

赤ちゃんを寝かせて股をV字に大きく開き、ヒダの部分もよく見えるようにし、前(お腹側)から後ろ(おしり側)に向かって拭きます。菌やウンチが膣に入ると膣炎、尿道に入ると尿道炎になる恐れがあるので、ウンチが膣や尿道に入らないように気を付けてください。

[おしっこ]

前から後ろに向かって拭き、ヒダの両側も拭き取ります。

[うんち]

前から後ろを基本に、汚れの少ないところから拭きはじめます。ヒダの間に汚れがたまりやすいので、片手でヒダを開きながら、丁寧に拭き取ります。

男女別に詳しく!「洗い方」のここに気をつけて

お風呂で洗う時は石けんをしっかりと泡立てて洗います。その際、性器(女の子なら小陰唇より内側、男の子なら包皮より内側の亀頭部)は粘膜なので、石けんで洗うと刺激になることもあります。表面は石鹸を使っても、奥の粘膜の部分はお湯でよく洗い流すようにしましょう。また、洗うときも、性器を強くこするような洗い方はよくありません。沐浴時にお湯の中で優しく洗うか、ぬるま湯でゆるやかなシャワーや洗面器にためたお湯をかけるようにします。

うんちがこびりついてシャワーを使う際には、石けんは使わずに優しく洗い流しましょう。

男の子

男の子は、性器の周り、おちんちん、睾丸、肛門の順番で洗います。おちんちんは少し持ち上げると裏側や睾丸の部分も洗いやすくなります。しわの部分や皮膚と皮膚が重なっている部分はしわや皮膚を伸ばしながら洗います。おちんちんは包皮を無理に剥いて洗う必要はありません。

女の子

最初によく泡立てた泡で性器の周りを洗います。

性器の割れ目の間を軽く広げて、石鹸は使わずにやさしくシャワーやぬるま湯で流します。この場合も、拭く時と同様に前(お腹側)から後ろ(おしり側)に洗うようにしましょう。

最後にお尻・肛門は泡で洗って流します。

まとめ

パパが女の子、ママが男の子のおむつ交換や沐浴をする場合、わからなくて戸惑うことも多いようです。

ポイントをおさえながら、試してみてくださいね。


監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる