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夢に向かって踊る“リトル・ダンサー”たちを追ったドキュメンタリー『バレエボーイズ』

  • 2015.8.28
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2月に開催された北欧映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル 2015」での上映時には、満席で立見が出るほどの反響だったとか。

8月も終わりに近づき少し涼しくなってきたものの、ちょうど夏の疲れが出てくる時期。今回は、そんな時に特におすすめの作品を。心に潤いとエネルギーを与えてくれる北欧発のドキュメンタリー『バレエボーイズ』を紹介したい。

舞台となるオスロ新国立オペラハウスは、オスロ市の中心にある貧困地区の河岸に隣接して建てられたノルウェー最大の文化施設。北欧らしいエレガントで美しいデザインにも是非注目を。

◆ストーリー

ノルウェーでプロのバレエダンサーを目指す3人の少年ルーカス、トルゲール、シーヴェルト。彼らは同じ夢を抱く同志でもあり、良きライバルだ。更衣室ではハメを外してふざけあうこともあるが、ひとたびレッスンが始まると、真剣な眼差しで厳しい練習に耐える日々。しかしそんなある日、ルーカスだけが名門ロンドン・ロイヤル・バレエスクールからのオーディションの招待を受けることに。幼い頃から苦楽を共にしてきた少年たちの道はどのように分かれていってしまうのか......。

「人生はトレーニングだ。とにかく自分を鍛えたい」など、少年たちの言葉から気付かされることもいっぱい。

◆北欧版『リトル・ダンサー』!?

本作は、12歳から16歳というもっとも多感な4年間に、ひたむきに夢に向かって踊り続ける3人の少年たちを追ったドキュメンタリーだ。

2000年に大ヒットした映画『リトル・ダンサー』は、11歳の少年ビリーがバレエに目覚め、炭鉱夫の父に大反対されながらも夢を掴むプロセスを描いた感動作だったが、本作は、言わば"北欧版『リトル・ダンサー』"。そのひたむきな少年たちの姿に感動の声が寄せられている。

とはいえ、厳しい先生に叱咤激励されながら、過酷なレッスンに耐える彼らの映像オンパレード!......というわけではなく、彼らがお茶目にふざけ合っていたり、それぞれが将来について悩んでいる姿や、全員で受けたオスロ国立芸術アカデミーの入学試験の舞台裏など、普段見ることのできない日常生活にまでカメラは入り込んでいく。

ゴラン・オバド作曲のエレクトロニカ調の音楽が使用されるなど、ヒューマンドラマでありながら、アートのエッセンスもたっぷり。監督のセンスの良さが光る!

◆映画以上のリアルなドラマ

作品内に見え隠れするのは、少年たちの将来の不安や葛藤、友情、挫折と勇気。「自分にとってバレエって何だろう? もしバレエで生きていけなければ......?」と自問自答しながら、互いを励まし合い、前に進んでいこうとする彼らの健気な姿。大好きなものがある。それが自分の夢に繋がっている。その夢を応援してくれる家族がいて、ライバルでもある仲間がいる。さまざまな別れもある。将来の不安もある。でも、それ以上に希望に溢れている。こんな人生の"素晴らしい!"がいっぱい詰まったこの物語が、世界中から絶賛されているのも納得だ。しかも、少年たちの瞳のキラキラしていること!

もし、疲労MAXでやる気も起きず、会社帰りに「ドラッグストアで栄養ドリンク(しかもお値段高めのタイプ)買って帰ろう......」なんて思っている方がいたら、ぜひその代わりにこの作品を見てもらいたい。75分という短い時間で、一気に心身ともにリカバリーできるはず。(私はしました!笑)

『バレエボーイズ』
監督:ケネス・エルヴェバック
出演:ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド、シーヴェルト・ロレンツ・ガルシア、トルゲール・ルンド、
2015年8月29日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク他、全国順次公開
www.uplink.co.jp/balletboys

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