1. トップ
  2. 恋愛
  3. 1600キロを歩いた女性の一人旅! 実話を基にした感動作『わたしに会うまでの1600キロ』

1600キロを歩いた女性の一人旅! 実話を基にした感動作『わたしに会うまでの1600キロ』

  • 2015.8.28
  • 4322 views

パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)って知っていますか? アメリカ西海岸を南北に縦断する自然歩道で、歩き旅に挑戦する人のための、とても過酷なコースです。 今回、紹介する映画(8月28日全国ロードショー)は、このPCTを1600キロ踏破した女性の実話を基にした感動作です。 彼女は、なぜ1600キロもの長距離を歩き続けることができたのでしょうか…?

母の死、そして離婚。自分を見失ったシェリルが見つけたものは?

最愛の母・ボビー(ローラ・ダーン)を失ったシェリル(リース・ウィザースプーン)は、母の死を受け入れられず、自暴自棄になってしまいます。

ボビーはどんなにつらい境遇でも、常に前向きで、人生の明るい面を見ていました。子育てが一段落したボビーは大学に入学し、第二の人生を楽しもうとしていましたが、45歳の若さで、がんで亡くなってしまったのです…。

母が大好きだったシェリルは、優しい夫・ポール(トーマス・サドスキー)ともうまく向き合えなくなり離婚。

シェリルは母が誇りに思ってくれる自分に戻ろうと、過酷なPCTを歩くことを決意します。

想像できないほど過酷な旅がシェリルを待ち受けていた

気軽な山歩きの経験すらないシェリルは、PCTについてきちんと学ぶこともせず、いきなり出発。余計な物まで詰め込んだ巨大なバックパックを背負い、立ち上がるのも一苦労です。

調理用の燃料は間違えるし、テントの張り方もよく分からない…。スタートしてすぐに、「バカなことをした」と後悔するシェリル。

旅の途中で、シェリルと同じくPCTの旅に挑戦しているハイカーたちから役に立つ情報を教えてもらったり、宿泊所のある街で出会った人と触れ合ったりするうちに、少しずつたくましくなっていくシェリル。

でも、何度も危険な目に遭ったり、ケガをしたりして、その度に挫折しそうになりますが、シェリルは自分の人生を振り返りながら、母を思い出し、旅を続けようと奮闘します。

美しく、厳しい大自然がシェリルを変える

カリフォルニア州南部のテハチャピ峠辺りからスタートし、オレゴン州からワシントン州へと流れるコロンビア川にかかる神の橋をゴール地点としたシェリル。

本作は、実際にPCTを歩き、その記録をまとめたシェリル・ストレイドのベストセラー自叙伝『わたしに会うまでの1600キロ』(静山社刊)の映画化作品です。

ストレイドは、「94日間にわたってPCTを歩くのは、肉体的にも精神的にもとても鍛えられたわ。あの時は母の死と離婚による喪失感と絶望感に襲われ、どうやって先へ進んでいいか分からなかった。トレイルでの経験は、あらゆる意味で、まさに1歩ずつ先へ進むことを教えてくれた」と語っています。

彼女と同じように1600キロを歩くのは並大抵のことではありませんが、PCTは過酷なコースでありながらも、ヨセミテ国立公園やクレーター湖なども含まれ、とても美しい大自然を堪能できる場所なので、トレイルの間の何カ所かを旅してみるのもいいかもしれません。

この映画を見ると、PCTを映像で体験でき、見終わった後には清々しく、少したくましくなった気持ちになれます!

『わたしに会うまでの1600キロ』

8月28日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

配給:20世紀フォックス映画

© 2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved./R-15

公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/1600kilo/

の記事をもっとみる