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「韓国で一番になってアメリカに」人気女子ゴルファー、パク・ヒョンギョンが明かす“素顔”とは?【一問一答】

  • 2022.2.13

「大賞、賞金女王のすべてを受賞し、韓国で最高になってからアメリカに挑戦したい」

2000年1月生まれのパク・ヒョンギョンは、2019年に韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)の正会員となった。

同年のルーキー時代こそ模索の時間が続いたが、翌2020年からは成長の連続だ。同年、パク・ヒョンギョンはプロ初を含む2度の優勝を果たし、ゴルフファンやツアー関係者を驚かせた。

2021年は優勝1度に終わったものの、4度の準優勝に14度のトップ10入りを記録するなど、“成長のアイコン”として存在感を発揮。年間MVPに相当する大賞、さらには賞金ランキングなど、主要な指標で4位に入り、韓国を代表する女子ゴルファーの一人に浮上した。

パク・ヒョンギョン

そんなパク・ヒョンギョンと昨季までともに韓国女子ツアーでプレーしていたアン・ナリン、チェ・ヘジンの2人は、最終予選会を勝ち抜き今季から米国女子ツアーに進出。デビュー数大会で早くも好成績を収めている。

「まだ海外の舞台は考えていない」というパク・ヒョンギョンは、「韓国で“最高”を達成することが最初の目標です。私たちの国には錚々たる実力を持つ選手が多くいるので、韓国で最高になってこそ、アメリカでも最高になれると思います」と語った。

シーズン終了後は趣味の読書に没頭しているというパク・ヒョンギョン。イチオシの一冊には、日本の作家である一条岬の作品『今夜、世界からこの恋が消えても』を挙げた。

「本を読みながらこれほど泣いたことはありませんでした。本当に人を愛すること、“愛”というものがこれほどまでになるんだなと思って、たくさん泣きました」というパク・ヒョンギョンは、「もし映画を作って私が主人公を任されたなら、男性主人公には優しくて親切なチョ・ジョンソクさんをキャスティングしたいです」と述べ、華やかな笑みを浮かべた。

本紙『スポーツソウル』は今回、今年22歳でありながら少女のような感性を持つ韓国女子ゴルファー、パク・ヒョンギョンにインタビューを行った。

以下、パク・ヒョンギョンとの一問一答。

―昨年の成績に点数を付けるならば。

90点を付けたいです(笑)。2020年は優勝を2度しましたが、それに比べて昨年は1度しか優勝できませんでした。それでも準優勝を4度するなど、すべての指標で全体的に向上しました。正規ツアーにデビューした2020年を基点に、毎年成績が良くなっています。大賞、賞金ランキングでもいずれも4位を記録しました。

―2021年の成績の中で最も意味深かったのは。

「KLPGAチャンピオンシップ」で優勝したことです。2020年に続き2連覇を記録しましたが、大会史上39年ぶりのことで意味深かったです。「KLPGAチャンピオンシップ」は韓国女子ゴルフ史上最も伝統のある大会であるうえ、最高の権威を誇っていたのでとても嬉しかったです。

―今年はどれだけの成績を挙げたいか。

昨年は大賞と賞金ランキングで4位だったので、今年は3位以内に入ることが目標です。勝利数はまだ考えていませんが、上半期のうちに初勝利をすることが重要だと思っています。最初の1勝を早くできればできるほど、余裕が生まれるからです。

大賞の受賞は毎年目標にしています。選手が最も欲しがっている賞だからです。大賞は最も根気よく頑張った選手に与えられる賞だからこそ、受賞したいと思っています。大賞は受賞するまで目標とし続けるでしょう。

2020年は2度優勝しましたが、起伏が激しく、17大会で優勝含めてトップ10入りを4度しかできませんでした。2021年には28大会で14度もトップ10入りできたので、昨年のようなプレーができれば良いと思います。

「明るいエネルギーをファンに」

―ゴルフを始めたきっかけは。

父親(パク・セス氏)がプロゴルファーだったので始めました。3歳のときに初めてゴルフクラブを握りましたが、父親の肩越しに見るだけにすぎませんでした。9歳のときに本格的に競技を始めて、10歳のときに全国大会で3位に入賞してから、ゴルフに打ち込むようになりました。

―自分が思うゴルフの魅力とは。

上手く行かないときもあれば、上手く行くときもありますが、上手く行かないときに自分をより刺激してくれます。そうして成長しながら発展していく過程が楽しくて、面白いです。努力することがゴルフの魅力だと思います(笑)。

―ファンに見せたい自分の魅力とは。

良い成績はもちろんですが、明るいエネルギーをファンの方々にお届けしたいです。

―自分だけの強みと特技は。

昨年のメジャー大会で成績が良かったです。メジャー大会5つのうちで優勝もしましたし、準優勝も2度あります。トップ10も4度果たしました。周りからは、安定的にプレーをしながら人が苦手とするコースも上手く攻略していると褒められます。

―改善すべき点は。

ドライブの飛距離を伸ばすことです。今より5m、10mとさらに伸ばすことができれば、さらに気楽にプレーができると思っています。それに、アイアンのコンタクトも気にしています。昨年はシーズン後半に体力が落ち、コンタクトが精巧ではありませんでした。冬は食事はもちろん、ウェイトやピラティスに集中して筋力をつけたいと思っています。

「周りはライバルというより…」

―ライバルはいるか。

自分自身と言ったら嫌になりそうですね(笑)。最近は選手たちの間で、以前よりもライバル意識が少なくなったと思います。ゴルフが自分自身との戦いであることを知っているので、自分に集中しています。それに、先輩や後輩、同僚も親しい選手が多いので、競争というよりはお互いに励まし合っています。

―ロールモデルとなる選手はいるか。

コ・ジンヨンさんです。正規ツアーで初めて優勝したときもたくさんアドバイスをしてくださいました。2020年の冬季トレーニングのときはコ・ジンヨンさんと6週間一緒にしました。当時は技術的にも心理的にも助けられて優勝できました。

ルーキー時代から良くなったのもすべてコ・ジンヨンさんのおかげです。ショートゲームでのアプローチ、バンカーショットの脱出方法など、細かい指導を惜しまずにしてくださいました。ルーキーの頃は周りの友人たちがどんどん優勝して、自分だけ上手く行かず落ち込んでいました。でも、コ・ジンヨンさんは私の潜在力を見て、「これからもっと頑張れる」と励ましてくれるなど、自信を与えてくれました。

―気の合う同僚はいるか。

1999年生まれのチェ・ヘジンさん、イ・ガヨンさん、イ・ソミさんたちと親しいです。同い年のイム・ヒジョンとも仲が良いです。みんな国家代表で一緒でした。合宿で1年の半分、苦楽をともにしたので、今もお互いに大切にしている仲です。

「今日歩かなければ、明日走らなければならない」

ーマインドコントロールはどうしているか。

シーズン前後で本をたくさん読みます。本を通じて心を癒しています。詩、エッセイ、自己啓発書をよく読みますが、最近では小説にも興味を持っています(笑)。

―優れたゴルフの実力はもちろん、飛び抜けた美貌でテレビ出演のオファーも多いと聞いているが。

自分は発音が良くありません。テレビならハッキリ発言しないといけないですが、そうもいきません。テレビに出演するために塾に通う必要がありそうです(笑)。なので、テレビ出演は考えていません。やるべきことも多く、うぬぼれたくないからです。もし出るとしても現役引退後ですね。

―巷では有名な芸能人に似ていると言われているようだが。

ナム・ボラさんと似ているという話を一番よく聞きます。ソ・イヒョンさん、チョン・ジヒョンさんという話も聞きます。ファンの方々に感謝するだけです(笑)。

―ターニングポイントになった試合はあるか。

初優勝を2020年のメジャー大会「KLPGAチャンピオンシップ」で果たしました。2019年のルーキー時代は気苦労が多かったです。周りの友達は優勝しているのに、自分だけできていなかったのでなおさらでした。毒気を抜いて冬季トレーニングをしたので、特別な思い出が残っています。

―未来の自分を想像するならば。

ゴルフ練習場を設けたいです。ゴルフ場はお金がかかりすぎて大変そうです(笑)。ファンのために、室内であれ屋外であれ、練習場を設けて一緒にやりたいですね。

―専属キャディーを務める父親について。

今年もキャディーとして登場します。1年通して良い姿でプレーすることは難しいです。家族なのでぶつかるときもありますし、父と言い争いをするときもあります。それでも、良くなかったときより良かったときの方がはるかに多いです。時間が経てば大切な時間だったと考えることでしょう。父が大変になりすぎない限り、ずっと思い出を作っていきたいです。

父がいつも強調しているのは、パットを短く打たないようにということです。ホールを過ぎたとしても、長く打ってこそ入る確率が高いからです。ホールまでボールが届かなければ確率は0%なので、パットが上手く行かないときはスリーパットでも関係ないと伝えられます。

―好きなフレーズはあるか。

小さいときから父がベッドの壁に「今日歩かなければ、明日走らなければならない」という言葉を書きました。今日頑張らなかったら、明日は2倍も走らなければならないという意味です。それ以外だと、「傲慢は死」という言葉もよく言ってくれます。

―尊敬する人は。

父、コ・ジンヨンさん、イ・シウ・コーチです。特にコーチは、最初に優勝したときから現在まで指導してくださっています。昨年にはベストコーチ賞を受賞されました。コ・ジンヨンさんやキム・ジュヒョンにも指導をしている韓国最高のコーチです。

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