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赤ちゃんへのリスクは? 出産の痛みを和らげる「無痛分娩」の基礎知識

  • 2015.8.27
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【女性からのご相談】

最近、芸能人などが無痛分娩だったという話をよく聞きます。痛くない出産なんてあるのでしょうか。いつかは赤ちゃんが欲しいと思うのですが、陣痛や分娩の痛みを思うと不安になります。 痛みのない出産とはどのようなものなのでしょうか? また、簡単にできるのですか?

●A. 無痛分娩にはリスクもあります。

ご相談ありがとうございます。ウェブライターのうぇぶりんです。

医学の進歩と生活形態の多様化に伴い、分娩もいろいろなスタイルでできるようになりました。分娩台での普通分娩、座った姿勢での座位分娩、水中分娩などの選択から、産院と自宅どちらで産むかの選択まで、母子の健康と状況が許す限り、それぞれのご家族、ご夫婦で選択の幅が広がっています。

そんな中、今注目されているのが痛くない出産、すなわち“無痛分娩”です。

無痛分娩は麻酔を使って陣痛を緩和する出産法です。出産に対する考え方は人ぞれぞれです。無痛分娩についても、そのメリット、デメリットを知り、しっかり納得した上で選択することが大切ですね。

●無痛分娩についてのポイント2つ

●種類と方法

いよいよ赤ちゃんが生まれようとするときに、赤ちゃんを外に出そうとして、子宮は収縮し、赤ちゃんの出口である子宮口は徐々に開こうとします。

そのときの痛みを“陣痛”と言います。痛みの程度は人によってさまざまで、痛みに弱い人ならかなり強く感じることもあります。

また、下腹部に強い痛みを感じる人もいれば、腰が砕けるような痛みを感じる人もいます。しかし、この陣痛が起きないと赤ちゃんが生まれる準備が整ったとは言えません。つまり、陣痛は赤ちゃんが生まれるときに必ず通らなければならないことなのです。

そんな陣痛の痛みを抑えるために麻酔を使って出産することを“無痛分娩”と言います。痛みを和らげる薬を点滴する方法と脊髄の近くに麻酔を投与する硬膜外鎮痛法の2通りの方法があります。

●メリット、デメリット

点滴投与と硬膜外鎮痛法、どちらの方法も一長一短あります。点滴投与に比べると硬膜外鎮痛法の方が効き目は強力であると言えますが、処置の方法が難しくなります。反対に点滴投与は処置方法が簡単な分、効き目は弱くなります。

しかし、無痛分娩を行っている産科医によると、硬膜外鎮痛法は、効き目が強いにもかかわらず、ママの呼吸と意識はしっかりしていますし、赤ちゃんへの影響もほぼ無いと言います。

効き目が弱いと言われる点滴投与の方が、ママや赤ちゃんの眠気を誘発したり、呼吸が浅くなったりなどの症状があります。無痛分娩の場合、陣痛が弱くなることも考えられます。そうなると陣痛促進剤を使用しなくてはいけなくなるかもしれません。

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今はまだ誰でも無痛分娩ができるわけではありません。無痛分娩に興味がある場合、一度かかりつけの産科医に相談してみるといいでしょう。

現代は、ママと赤ちゃんが置かれている状況、ご家族の考えなど、多種多様です。産みの痛みを味わってこそ母親になれるという考えをお持ちの先輩方もいらっしゃるでしょう。

加えて、無痛分娩自体を取り扱っていない産院もまだまだあります。それぞれのご夫婦、ご家族が納得のいく方法で、最良の日を迎えられたらいいですね。

【参考リンク】

・無痛分娩 | 慈恵病院

●ライター/うぇぶりん(児童英語講師)

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