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風景からお土産までー旅先の写真をもっと素敵に撮るコツとは?

  • 2015.8.27
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旅先で見つけたおもしろい風景やおみやげなどを、ポストカードのように素敵な写真にしてみたいと思ったことはありませんか? でも、そもそも何を撮ったらいいのか、どんな角度から撮ったらいのか、悩んでしまいます。どうしたらセンスの良い写真が撮れるのでしょうか。食べ物から雑貨、日常の風景まで、インスタグラムやブログの写真にファンが多い、グラフィックデザイナーの中野晴代さんに教えてもらいました。

かわいい、おもしろいものは何でも撮ろう

かわいい、おもしろいと思ったら、とにかくなんでも撮ってみることが大事だと中野さん。

「古い建物や錆びた鉄など、なんでもない風景でもフレーミング次第でセンス良く撮影することができます。ただなんとなくカメラを向けるのではなく、質感や影、形といった、自分が惹かれたポイントがきちんと伝わるよう意識して、寄ったり引いたりしながら何枚も撮ってみましょう」(中野さん)。

「私が旅先などでよく撮影するのは、ナチュラルなお花と無機質なコンクリートといった異質な素材の組み合わせ。コントラストが出て面白い写真に仕上がります。また、看板や道路に書かれた数字や矢印などの記号にも注目してみて下さい。外国っぽいおしゃれな文字や記号は、写真にするととてもかわいいですよ」(同)。

他にも、中野さんは旅先で空の写真も撮っているんだとか。画面の三分の一以上に空を入れて、下のほうに少しだけ山やビルなど地上の風景を入れるんだそう。このように構図で遊んでみると、スタイリッシュな一枚が撮れるかもしれませんね。

お店の中は、撮影ポイントの宝庫

また、中野さんは旅先で、内装がかわいいお店に出会うと写真に収めるそうです。

「棚に並んだ色とりどりの雑貨や独特な質感の壁など、お店ならではのセンスの良いディスプレイは撮影ポイントの宝庫です。店員さんに許可をもらって撮影してみて下さい。カラフルな雑貨がたくさん並んでいるときには、ごちゃごちゃした印象にならないように、主役となるものだけに焦点を合わせるとスッキリして見えますよ」(同)。

ただし、スマホの場合は、広角で広めに撮れるので、外観や内装を撮るのに適しているそう。

「スマホの場合はものにフォーカスするよりも、外観や内装などお店全体の雰囲気を撮っています。スマホで撮ると歪みが気になるので、まっすぐな柱などに合わせて水平に気をつけながら撮影しましょう。お店のテイストに合わせて写真の明るさを調整すると、より雰囲気が伝わりますよ」(同)。

ここでも、自分がいいなと思ったポイントを意識して撮影することが大事なんですね。常にかわいいものがないか、周りをしっかり観察することで、素敵な被写体を見つけられそうです。

おみやげは持ち帰ってからじっくり撮影しよう

おみやげで買った雑貨や食べ物なども、旅の記録として残しておきたいところです。

「おみやげはその場で撮らずに、家に持ち帰ってからきちんとセッティングして撮影しています。セッティングする時には、自分がどういう雰囲気で撮りたいのか考えて、下に布を敷いたり背景にチョークボード(黒板)を置いたりして、見せたいものがより際立つよう演出しましょう」(同)。

「斜め後ろかサイドから自然光が当たる場所を探して撮影すると、ふんわりとした雰囲気になります。お菓子やスイーツには片手を添えると、つまんでいる瞬間のようなストーリー性が出ておもしろいですよ。良い角度で手をフレームインさせるためには、カメラを固定してタイマー機能を使うと便利です」(同)。

SNSでは箸休め的なカットが重要に

インスタグラムに写真をアップする際には、画面全体のバランスや並び順に気をつけているんだそう。

「インスタグラムでは、賑やかな写真が続いたら箸休め的な写真を持ってきたりと、画面全体のバランスを見ながら前後左右の繋がりを考えて配置しています。旅先の風景ばかりが続くとおもしろくないので、途中で料理の写真を入れるなど、同じような写真が連続しないように気をつけてみて下さい。同じようなアングルの料理写真が続いてしまう時などは、お皿の大きさが違うものを混ぜてみるだけでもアクセントになりますよ」(同)。

全体のバランスに気をつけるというのは、インスタグラムだけでなく、フォトブックやアルバムに写真を配置する時にも通じそうですね。旅の日常をかわいく切り取った写真は、SNSやアルバムの中でアクセントになりそうです。

※写真:中野晴代

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