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PASMO、3月12日に取扱規則を一部改定へ…新たに手数料が発生するのは?

  • 2022.2.9

PASMOが2022年3月12日より取扱規則を一部改定、2014年以来廃止していた払い戻し手数料を復活させます。それにより、3月12日以降は払い戻し後に受け取る金額が変わります。PASMOから発表された情報をもとに、その詳細について解説します。

■PASMO払い戻しに関する取扱規則の変更点

PASMO払い戻しに関する取扱規則の変更点は以下の通りです。

変更前
払い戻し手数料なし

変更後
・PASMO1枚につきPASMO残額より払い戻し料220円を収受
・PASMO残額が220円以下の場合は残額全額を収受

参考:(株)パスモ PASMO取扱規則

なお、「一体型PASMO(クレジット機能を持つPASMO)」の更新時には、旧カードから新カードへのPASMO機能の移し替え手続きが必要です。その手続きの際に旧カードにチャージしたお金をいったん払い戻す形となりますが、その時は払い戻し手数料が発生しません。

■PASMO払い戻し額の計算方法

払い戻し手数料が新たに発生することでPASMOの払い戻し額が変わります。そこで、払い戻し額の計算方法を変更前と変更後で比較してみましょう。

●PASMOカード(記名、無記名、一体型)

変更前:チャージ金額+デポジット=払い戻し額
変更後:チャージ残額-払い戻し手数料(220円)+デポジット(500円)=払い戻し額

●PASMO定期券(一体型含む)

変更前:定期券払い戻し計算額+チャージ残額+デポジット(500円)=払い戻し額

変更後:定期券払い戻し計算額+チャージ残額-払い戻し手数料(220円)+デポジット(500円)=払い戻し額

※赤字の部分が変更点となります。

また、払い戻しにあたっては以下の留意点もあります。

・チャージ残額が220円未満の場合はデポジットのみ返金
・一体型PASMO(PASMO定期券含む)はデポジットの返金なし

ここ数ヵ月のうちにPASMO払い戻しを検討中の方は、可能な限り3月11日までに払い戻しを行った方がいいでしょう。

■PASMOが払い戻し手数料を設定した背景

PASMOが払い戻し手数料を設定した背景として、PASMO購入後にごく短期間で払い戻しが行われる事態が多発していることが挙げられます。

それによって大量のカードが廃棄される事態も生じているため、その抑制としてPASMOはユーザーから220円の払い戻し手数料を収受することを決定しました。

ただ、それでもごく短期間の払い戻しが減らない場合、さらなる抑制策として払い戻し手数料が大幅に値上げされる可能性もあります。

そのような事態を防ぐためには、各ユーザーがむやみにPASMOの払い戻しを行わないことを心がける必要があるでしょう。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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