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「馬銭」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.3.30
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猿や鹿、熊に猫、そして「馬」など…動物って、本当にたくさんの種類がいますよね。それぞれ姿も棲んでいる場所も、食べるものも実に様々。みなさんの好きな動物はなんですか?

さて今回は、上記の中から「馬」にちなんだ難読漢字「馬銭」をご紹介します。みなさんは、こちらを正しく読むことはできますか?

「馬銭」の読み方!

「うまぜに」と読んでしまった方、おそらくお気付きだと思いますが…不正解です!

実はこちら、読み仮名は3文字となっています。そのため「うません」も間違いです。

「ばぜに」や「ばせん」という読み方を推測された方…惜しい! 発想は間違っていませんが、今回「馬」は「ば」と読みません。

ちなみに「銭」も、ちょっと変わった読み方をします。わかりそうでわからない、そんな「馬銭」の気になる読み方は…?

「まちん」でした!

「馬銭」について

「馬」を「ま」を読む言葉には、例えば「絵馬(えま)」があります。お正月に初詣に行った方ならば、もしかしたら読めたかもしれませんね。

ただ「銭」を「ちん」と読めた方は少ないはず! 筆者もいろいろ調べてみましたが、「馬銭(まちん)」以外に「銭」をそのように読むケースは確認できませんでした。

しかし、読み方はわかっても意味はわからない…そんな方も多いはず。気になるその意味を、しっかり確認していきましょう!

〘名〙 (中国語から)
① フジウツギ科の常緑小高木。熱帯アジア・オーストラリア北部原産。高さ約五メートル。葉は卵円形で対生し、革質で長さ一〇センチメートル内外。花は先の五裂した白い筒状鐘形花で小枝の先端に密集して咲く。果実は橙黄色でダイダイに似ている。種子は円盤状で径二センチメートル内外。種子はホミカ、馬銭子(マチンし)などと呼ばれ猛毒。ストリキニーネを精製し強壮薬や殺虫剤に用いる。ストリキニーネのき。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② ①の種子から製した薬。その少量を健胃、強壮の目的に使う。毒性が強く、犬や鼠を殺すのにも用いられ、また、江戸時代は、犬にかまれた時に用いるものとされた。馬銭子。ばんぼくべつ。ホミカ。

出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館

 

「馬銭」とありますが、動物でもお金のことでもなく、その正体は植物の名前でした! また「馬銭」の種子から精製する薬のことでもあるようです。

「薬と毒は紙一重」なんて言いますが、「馬銭」もその例に当てはまるものと言えそうです。改めて、植物の可能性を感じさせられますね…!

まとめ

いかがでしたか?

「馬銭」は「まちん」と読みます。

「馬」に関する難読漢字、実はこのほかにもいろいろあるんですよ。気になった方は、ぜひ一度調べてみてくださいね!