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登校拒否の中学生ってどのくらいいるの?原因と取るべき親の対応とは

  • 2022.2.6
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中学生になった我が子が学校を休みがちになると。このまま登校拒否になってしまうのではないかと心配になりますよね。中学生になって、登校拒否になってしまう子どもの割合とは、どのくらいなのでしょうか。今回は、学年別の原因と取るべき親の対応について紹介します。

中学生の登校拒否とは

登校拒否とは、子どもがさまざまな理由から、学校への登校を拒否することです。文部科学省は不登校の定義として、「病気や経済的理由をのぞき、年間30日以上欠席した者」としています。

全国の中学生の不登校の人数は、同じく文部科学省の調査によると、127,922人とのことです。これは、中学生全体の3.9%、26人に1人の割合となります。

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【学年別】中学生が登校拒否になる原因とは

中学生が登校拒否になってしまう原因とは、どんなことがあるのでしょうか。ここからは、学年別にその原因について見ていきましょう。

中学1年生の場合

小学生から中学生へなり、小学校とは全く環境が変わってしまったことで周りに馴染めないことが原因と考えられます。

中学1年生で登校拒否となる生徒の割合は、7~9月に多くなるようです。これは4月に入学してから勉強や部活、先輩との関係などを頑張ってきたことが、やはり小学校との違いの変化に適応できず、7月頃に疲れてしまい登校拒否を起こしてしまうのでしょう。

中学2年生の場合

中学2年生になると学校生活には慣れてきますが、1年生が入学してきたり、3年生が引退したりなど、学校生活や部活などで責任のある立場になってきます。また勉強もより難しくなり、自信をなくしたり不安を感じたりすることも原因の1つです。

中学3年生の場合

中学3年生の場合は、高校受験への不安が大きな原因です。学力が伸びなかったり、周りと比べて焦ったりすることで日々ストレスを抱えてしまいます。

高校受験や将来への不安から学校へ行きたくなくなり、登校拒否になってしまうのです。

親が取るべき対応とは?

子どもが登校拒否になった場合、親としてはどのような対応をすればいいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

無理強いをしない

子どもが登校拒否になると、親としては子どもためだと思い、何とかして学校へ行かせようと考えます。しかし、無理にでも学校へ行かせようとするのは実は逆効果なのです。学校へ行くのは子ども自身なので、本人に行く気がないのに無理強いしても解決しません。

子どもの話をきちんと聞く

子ども自身も、登校拒否をして学校へ行かないことを不安に思っています。それなのに「なぜ、学校へ行かないの?」と言われたら責められていると感じるでしょう。誰も気持ちを分かってもらえないと思い、ますます心を閉じてしまう可能性もあります。

子どもの気持ちを受け止め、しっかりと話しを聞きましょう。その際、途中で遮ったり、自分の考えを押し付けたりしないように、最後まできちんと聞くようにすることが大切です。

学校やサポート団体など専門家に相談する

登校拒否の場合、親子や家庭だけでは解決は難しいといえます。そこで、まずは学校や担任の先生に相談してみましょう

もし学校や担任の先生に不安を覚えるのなら、学校以外のサポート団体もたくさんあります。専門家に相談することで、さまざまな角度から解決への道を探しましょう。

原因の追究よりも子どもの意思を尊重しよう

登校拒否の原因を見つけ解決することで、学校へまた行けるようになるかもしれません。しかし、登校拒否がなくなり、学校へ行くことがゴールではないのです。

まずは子どもの意思を尊重し、心に寄り添いながら、子どものための方法を探していきましょう。

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