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高橋ラムダがこっそり集めているもの「時代が投影された柄がツボの開襟シャツ」

  • 2022.2.5
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時代が投影された柄がツボの
開襟シャツ

高橋ラムダ
スタイリスト

時代ごとに、アップデートを繰り返してきたシャツの仕様。中でも、「色柄が豊富な開襟シャツは、その傾向が著しい」と、年代で移り変わる〝表情〟に魅了され、オープンカラーに特化してコレクション。

「集めた結果、わかったことなのですが、だいたい10年から15年単位で柄が変遷しています。特に、種類豊富な〝黄金期〟が、50年代から60年代。ロカビリー文化を背景にした、〝黒ピン〟(黒×ピンク)と呼ばれる配色や、元ネタの無いデコラティブな柄など、ほかの時代では見かけないパターンがそろっています。そして、縫製も素晴らしい。現存する当時のシャツのほとんどが、欧米のデパートの高級品として企画されたもの。仕立てが良く、かなりの数が日本製。手間を惜しまずに作られていたことがわかります」

高橋さんはそう読み解く。さらに、時代を超えた考察は続く。

「もっと古くなると、一点もののような存在感のある柄が多く、また60年代から70年代は生産背景をイタリアに移すブランドが増え、シックで品のある装い。70〜80年代は西海岸カルチャー全盛。その影響で、グラフィックや写真のコラージュが柄に落とし込まれています」

その奥深さに、収集熱は一層加速する。

「コストを考えると、柄シャツを一型作るのも大変なこと。そういう意味で、ヴィンテージは贅沢。古着屋へ行けば、目がチカチカするほど個性的な1枚に出合えるから、もっと掘りたくなる」

50s-60s

“ストアブランド”と呼ばれる、当時のデパートのオリジナルシャツが中心。贅沢品として仕立てられたものがほとんどで、50年以上経った今でも劣化せず、コンディションが良い逸品が多い。

40s-50s

ウエスタンシャツも、アロハシャツも、なんでもロングポイントカラーになっているのが、この時代の特徴。装飾的な刺繡や柄のチョイスなど、一点一点の個性がほかの年代と比べても特に強い。

60s-70s

イタリアのファクトリー製が多く、やや身幅はすっきりとしていて、首元はイタリアンカラー。どれも襟芯がきちんと入っていて、タグの仕様も、色のトーンも、どこかエレガント。

70s-80s

60年代までの柄シャツとは異なり、スケートボードやヒップホップ文化を落とし込んだグラフィックものが多い。タグにもイラストが描かれ、ファッションの推移をより一層感じさせる。

GINZA2021年8月号掲載

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