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私は大切じゃないの? 多忙なワーママが子どもに“愛情”を伝えるコツ

  • 2015.8.24
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【ママからのご相談】

フルタイムで働く40代の母親です。中学1年の娘がいます。娘と意思の疎通ができず、何を考えているかわかりません。小学校に入ってすぐにフルタイムで働き始めましたが、体ももともと弱く仕事で一杯いっぱいで、 あまり手をかけてあげられなかったと自覚しています。最近、夜遅くまで出歩くようになり、注意をしても人の話を聞いていないようです。私の顔を見て様子をうかがい嘘を言ったりします。どうすればよいでしょうか?

●A. 構ってもらえない子どもは人の顔色を見るようになります。“無償の愛”を示しましょう。

ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。

中学1年、だんだん難しくなる時期でもありますね。お仕事がハードな上にお体が弱いという相談者さまの悩み、お察しします。“手をかけてあげられなかった”とのことですが、複雑な思いがおありだと思います。

もし、お母さんが体が弱いということで、体調がいいときと悪いときとで接する態度が違っていたら、子どもは

親が機嫌がいいときは、自分はいい子

親が機嫌が悪いときは、自分は悪い子

というように、相手の顔色によって自分を評価するようになります。

自分の評価基準を自分で決められない子どもは、体が成長し年を重ねても自分のアイデンティティが持てなくなります。お母さんが忙しくて構っていられないような子ども時代を過ごした子どもは、「自分は大切な存在ではないんだ」と受け取ってしまいがちです。

●子どもが“透明人間”になってしまう!?

スーザン・フォワード氏の『毒になる親』より、以下の文章をご紹介します。

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親が体や心に問題を抱えており、自分のことばかり心配している状態にあると、子どもはその親から、「お前の気持ちなんか重要ではないんだ。私は自分のことで頭がいっぱいなんだから」という強いメッセージを受け取る。

こういう親を持った子どもは、心が健康な親なら与えてくれる愛情や注目を得ることができないので、まるで“透明人間”になったように感じるようになる。

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手をかけてもらえなかったことは、存在していないような扱いを受けてきたということです。

つまり親に大切にされていなかったということです。

●“かけがえのない存在”であることを示すこと

今からでも遅くありません。“比べるものがないほど大事な存在”だということを示してあげてください。

たとえ疲れていても自分の機嫌で叱ったり、無視したりしないこと。構ってやれないから、ものを買い与えることでごまかさず、態度(会話やスキンシップ)で示してください。

●プラスのストロークを与える

子どもは、親からの、「無条件で受け入れてくれている」「愛されている」というプラスのストロークが常に欲しいのです。

プラスのストロークとは、“なでる、抱きしめる”というふれあいや、“褒められる、微笑まれる”などの心地よい刺激を子どもに与えることです。

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いかがでしたか?

“無償の愛を示すこと”は、親としてとても大切で、それをもらえなかった子どもは大人になりきれないまま成長して行くことになってしまいます。

お母さんが体が弱くて大変なときは、ご主人さまや身内に相談して子どもさんをしっかり見守ってあげる体勢を整えていきましょう。

【参考文献】

・『毒になる親』スーザン・フォワード・著

●ライター/渦マキ(フリーライター)

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