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村上淳「思った以上に裸が…」、菜葉菜「村上さんには遠慮なくいきました」

  • 2022.2.4
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村上淳さん、菜葉菜さん
村上淳さん、菜葉菜さん

映画「夕方のおともだち」で主演を務める俳優の村上淳さんと女優の菜葉菜さん。同作は、市の水道局に勤めるヨシダヨシオ(村上さん)は筋金入りのドMで、街で唯一のSMクラブの女王様・ミホ(菜葉菜さん)のもとへ通いつめています。最近はなぜかプレイに身が入らず、その理由が、かつて彼をこの世界に目覚めさせた“伝説の女王様”ユキ子のせいだと気付き始め、思いがけない場所でユキ子を見かけ、追いかけますが…山本直樹さんの同名コミックの映画化です。

オトナンサー編集部では、村上さんと菜葉菜さんに単独インタビューを実施。原作の感想や役作りなどについて聞きました。

ヒューマンドラマとして見られた

Q.原作の感想をお願いします。

菜葉菜さん(以下敬称略)「強烈なSM描写から始まるのでびっくりするのですが、読み終わった後は、映画と同じく爽やかな気持ちになりました。あまりドロドロしていませんし、SM描写が多いので目を背けたくなりますが、描きたいことはそうではないんだろうな、というのがよく分かり、個人的に好きな作品です」

Q.完成した映画はいかがでしたか。

村上さん(同)「僕は悲しいくらいノーマルな人間なんですよ。俳優という特殊な職業ですが。だから、もうちょっと変わった性癖があってもいいのかなと思いました。先輩に『おまえは、なんてつまらない人間なんだ』とお叱りを受けるくらいです。でも、SMがどうこうというより、ヒューマンドラマとして見られたので、僕の好みでした」

Q.役作りのためにしたことはありますか。

村上「なるべくニュートラルに、撮影に身を委ねてみようと思って現場に入りました」

菜葉菜「廣木組にはちょくちょく呼んでいただいていて、信頼もしていました。村上さんも私のことを知ってくださっていたので、廣木組と共演者との信頼関係はあると思っていました。廣木監督が撮影前に『どんなことをしても飛び込んできてくれたらいいから。きれいに撮るから』と言ってくださったので、肩の荷が下り、現場でも緊張感がありつつ、温かい雰囲気に助けられました」

Q.SMシーンに関してレクチャーは受けましたか。

村上「本物の女王様が、Mの方を調教するところを見せていただきました。僕自身、Mが開花するかもしれないと期待していましたが、撮影でたたかれたり、縛られたりしても何も感じませんでした。思った以上に裸が多かったので、話が違うぞと思いました(笑)」

菜葉菜「私はする方なので、技術的なことを教えてもらい、家に持ち帰ってムチの練習をしていました。本物の方は立っているだけで女王様感がありましたが、私はバイトの女王様という役なので、そこまで見えなくてもいいと言われました。村上さんが痛みに強い方ということもあり、なんでもやらせてくれたので遠慮なくいきました(笑)

本物のMの方も出演していて、その方でも練習していいと言われたのですが、村上さんにやるよりも申し訳ない気持ちになりました。普通のシーンよりSMシーンの方が楽しくできました(笑)」

Q.演じる際に意識していることはありますか。

村上「心掛けているのは愚直さと、新人であっても相手をなめてかからないことです。後は、謙虚な気持ちで出ようと思っていますが、頭ごなしで言われると『うるせえ』って思うこともあります(笑)怒号とか嫌です。それは邪魔なので、コンプライアンス講座が進んで、ジェントルに現場が進むようになってほしいですね。怒号があると、組全体が怒られないように進めてしまいます。それは芝居ではありません」

菜葉菜「自分なりに読んで役を考えていきますが、今回感じたのが、自分で考えていた相手の反応と全然違う反応をされることがあり、それに対して自分も違う反応になったりします。でも、それは当たり前だと思いました。自分で作るのは当たり前なのですが、相手のお芝居や演出によって変わります」

映画「夕方のおともだち」は全国順次公開中。

オトナンサー編集部

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