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まるでゴミ屋敷!? 家に不要なモノをため込む義両親への接し方

  • 2015.8.24
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【女性からのご相談】

30代主婦です。義実家がゴミ屋敷になりそうです。自分の実家ではないので、片付けをするのも何か言われそうだし、その状況が嫌だからといって行かないわけにもいかないし……どうしたらいいのでしょうか。

●A. 生活が困難になるほどモノがある場合、“ホーディング”の可能性があります。

ご相談ありがとうございます。片付けパーソナリティあさがみちこです。

近年テレビや雑誌では、「整理収納しよう!」「スッキリ暮らそう」なんてことが提唱されていますが、その一方で、片付けられない女性やゴミ屋敷問題が相変わらずマスコミでよく取り上げられますよね。

私もまだまだ勉強しないといけない立場なのですが、“ホーディング”という症状が近年注目されつつあります。これは生活が困難になるほどモノを集めてしまう症状です。そして、モノをためこんでしまう人のことを“ホーダー”といいます。

●ゴミ屋敷と行かないまでも、モノであふれている家庭は意外と多い

私のクライアントには、やっぱりモノが多すぎて、生活に支障をきたしそうな方がいます。

3人暮らしなのに鍋が30個以上あるお宅。その中には閉店する居酒屋さんで、「ご自由にお取りください」と書いてあったからともらってきた取っ手の取れた鍋や、10年以上箱から出してもいない鍋も。

お弁当を持参する家族がいないのに、50個以上のお弁当箱、UFOキャッチャーで獲ったキーホルダーやぬいぐるみを何百個……ありとあらゆるものを使うことなく箱にしまっているのです。

家の中はもちろんモノが占有していて、3LDKの自宅の90%がモノで埋め尽くされています。片付ける意思はあるものの、いざ片付け作業に入ると、どれも大切に感じてしまい、使わないのに処分できない。まさにモノと自分との格闘です。

以前伺った1人暮らしの女性宅は、キッチンまで洋服だけで埋め尽くされていました。別の男性宅では立って寝てるのかな? と思ってしまうぐらい書類であふれていました。モノであふれている家庭は意外と多いのです。

結婚当初、私も義実家へ帰宅した際、モノの多さにびっくりしました。どうしても気になって、冷蔵庫の中にあった賞味期限切れのかぴかぴになった食材や賞味期限切れの調味料、カビが生えたパンを夜中に処分しました。

しかし、翌朝食事の準備を手伝おうとすると、捨てたはずの食材が全て冷蔵庫に戻ってるんです。理解に苦しみましたが、義母に聞いてみると、「火を入れれば何とかなる」「自分自身が食べる」「捨てるなんてもったいない」という義母なりの理由がありました。

ご相談者さんの義両親も、モノを取ってあること自体に、1つ1つ意味があるのかもしれません。本当は片付けたいと思いつつも、あまりにモノが増えすぎてしまって、どこから手を付けたらいいのかわからなくなっている可能性もあります。

また、これまで生きてきた中でツラいことを体験し、その体験によってモノを集めることに執着しているのかもしれません。モノをためこんでいることに、きっと意味があるんだと思います。

●ただ、「捨てましょう」はNGです

以前に、生前整理についてのご相談でもお話ししましたが、ご相談者さんの主観で、「捨てましょう」と言っても、それは家族の関係を悪化させて終わりです。

価値観は人それぞれ違うのです。どうしてこうなったのか、これからどう暮らしたいのかを問いかけてみましょう。

そして、整理をすることで起きる衛生面の改善や家庭内事故が軽減される可能性、快適な暮らしを送ることができる精神的な効果など、義両親にとってプラスになることをじっくり話してみましょう。その後、義両親が納得した上で一緒に整理することをおすすめします。

義両親と嫁というのは微妙な関係ですよね。これまで築き上げてきた仲を壊さないためにも、ご主人の協力は大切です。その上で解決が難しいようでしたら、私たちアドバイザーなど専門家への依頼もおすすめします。

モノをためこんでいる人にも意味がある。そこを念頭に置いて、焦らずじっくり向き合ってみてください。

【参考文献】

・『ホーダー 捨てられない・片づけられない病』ランディ・O・フロスト/ゲイル・スティケティ著

●ライター/あさがみちこ(片付けパーソナリティ)

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