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皮膚科医が解説! 1日に必要な洗顔回数とは

  • 2022.2.6

一見簡単な作業に思える洗顔にも、実は複数のステップがある。自分に合った洗顔の“種類”だけでなく、自分に必要な洗顔の“頻度”も知っておかなければならない。つまり、洗顔は水とせっけんだけあれば済むルーティンではないということ。

洗顔の頻度で肌の見た目は大きく変わる。定期的に顔を洗わなければ、超オイリー肌、ニキビ跡、吹き出物といった問題が生じかねない。「顔を十分に洗わないと毛穴が詰まり、ニキビができてしまいます」と話すのは、アメリカの女性皮膚科協会の副会長で皮膚科専門医のモナ・ゴハラ医学博士。「スキンケア商品が皮膚に浸透・作用しにくくなる可能性もありますね」

洗顔の頻度は、あなたの肌タイプ次第。オイリー肌の人は、乾燥肌や敏感肌の人よりも頻繁に洗う必要があるかもしれない。

重いメイクをする人や日焼け止めを大量に塗る人は、必ず毎日顔を洗って蓄積物を取り除こう。「(化粧品の)残留物が皮膚表面に蓄積すると、かゆみや炎症の原因になります。メイクは必ず、その日のうちに落としましょう」とゴハラ医師。

そうすると1日に何回洗うべきなのか、洗いすぎはよくないのかという疑問が生じる。

そこで今回は、皮膚科専門医が理想的な洗顔の頻度を教えてくれた。

洗顔は1日に何回するべき?

一般的には最低でも1日2回。「皮膚は1日中皮脂を分泌するため、朝と夜の洗顔が理想的です」と話すのは、皮膚科専門医のサヤ・オバヤ医学博士。

「気温が下がり、空気が乾燥してきたら、皮膚の状態に目を配りましょう。冬は洗顔を1日1回にして、クリームや美容液、フェイスマスクで保湿する回数を増やしたほうがいいかもしれません」

ニキビ肌/オイリー肌なら

「ニキビができやすい人は、最低でも1日2回、顔を洗うといいですね」とオバヤ医師。「オイリー肌にはフォームタイプの洗顔料がオススメです。オイリー肌でも保湿はしっかりしてください(肌が水分不足になると、潤いを保つために皮脂が過剰に分泌される)。ヒアルロン酸配合のウォーターベースの保湿液なら、肌がベタつくこともありません」

混合肌なら

オバヤ医師によると、混合肌でもルールは同じ。「混合肌でも1日2回の洗顔が理想的です。ただし、肌が粉をふくほどカサついたり、ヒリヒリしたりするときはスキップしてもいいですよ。とりわけ冬の混合肌には、オイリー肌よりこってりした保湿液が必要です。セラミドとリピッド(脂質)配合の保湿液を探してみましょう

乾燥肌/敏感肌なら

1日2回も顔を洗うと、皮膚が炎症を起こしかねない。皮膚科専門医いわく乾燥肌と敏感肌には、ヒアルロン酸やアロエといった保湿成分配合の洗顔料がオススメ。洗顔料の代わりにミセラーウォーター(電気を帯びたミセルという極めて小さな粒子により構成される水)を使うのも、肌にやさしくて効果的。

洗顔の頻度が高すぎる/低すぎると、どうなる?

顔の洗いすぎは、洗わなすぎるのと同じくらい問題。「顔を洗いすぎると肌のバリアが剥ぎ取られて、キュッキュッと音がするほど肌がつっぱり、発赤、かゆみ、乾燥、ヒリヒリが生じます」とゴハラ医師。「肌のつっぱりは、いますぐ保湿が必要というSOSのサインです」。逆に洗顔の頻度が低すぎると、毛穴が詰まってニキビや吹き出物ができてしまう。最低でも夜だけは顔を洗うようにして。そうすれば肌が息を吹き返し、寝ている間にダメージを修復してくれるから。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。Text: Shauna Beni Translation: Ai Igamoto

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