1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【世田谷文学館】描くひと 谷口ジロー展 2月27日まで

【世田谷文学館】描くひと 谷口ジロー展 2月27日まで

  • 2022.2.3
  • 896 views

「孤独のグルメ」(原作:久住昌之)の作画や「歩くひと」の作者でお馴染みの谷口ジロー展が2月27日まで世田谷文学館で開催されているので、先日会場へ足を運んでみました。世田谷文学館へのアクセスは、京王線、芦花公園駅から徒歩5分ほどの場所にあります。駅周辺は閑静な住宅街で緑が多く、穏やかな街並みです。

出典:リビング東京Web
出典:リビング東京Web
「井之頭五郎」の等身大パネル

会場のロビーには、「孤独のグルメ」の主人公、井之頭五郎の等身大パネルがフォトスポットとして用意されています。(実写ドラマではなく原作漫画の人物像です。)

出典:リビング東京Web

会場ロビーのポスターです。

出典:リビング東京Web

ふらり。 ©PAPIER

出典:リビング東京Web

会場入口は「歩くひと」のパネルディスプレイになっていて、「歩くひと」の登場人物の気分で?谷口ジローの世界観を鑑賞してみました。

※会場は接写、フラッシュ、動画以外の撮影は許可されています。 (ただし個人での利用に限ります。)

谷口ジローの作画は緻密で、動物や周囲の植物の描写が丁寧に描かれています。森の中の動物の躍動感と周囲の植物の立体感が見事で、まるで絵の中に入り込んだような気分になります。

出典:リビング東京Web

谷口ジローの作品は、動物を描いたものだけではなく、夏目漱石を中心とした明治の文学者と思想を描いた「坊っちゃんの時代」(共作:関川夏央)の作品展示もあります。作品の構成と登場人物の説明展示も興味深い内容です。

作品は、漱石(第一部『「坊っちゃん」の時代』)、鷗外(第二部『秋の舞姫』)、啄木(第三部『かの蒼空に』)、秋水(第四部『明治流星雨』)、そして再び漱石(第五部『不機嫌亭漱石』の五部作になっています。

出典:リビング東京Web
出典:リビング東京Web
文豪と一緒に撮影も!

こちらの展示スペースは作品のフォトスポットになっており、一緒に撮影できます。畳のセットと座布団が用意されています。向かい合って座った姿で撮影できるようになっていて、なんともユニークな演出ですよね。夏目漱石の書斎の様子も描かれていて、親近感を覚えます。

出典:リビング東京Web

「歩くひと」の展示スペースには、家並みの様子が緻密に描かれていて、まるで自分が登場人物の目線で景色を眺めているような気分になりました。

出典:リビング東京Web

「歩くひと」がパノラマサイズで展示されていて、隣には「孤独のグルメ」の井之頭五郎の人物画もありました。

出典:リビング東京Web

セリフのない絵で、描かれているのは登場人物の表情と周囲の風景だけ。登場人物がくつろいでいる様子を見ていると、リラックスした気分になります。

出典:リビング東京Web

井之頭五郎さんがどこの店で食事をするのか考えている様子を伺える作品です。

出典:リビング東京Web
海外でもドラマ化

「孤独のグルメ」はドラマ化されていますが、日本だけではなく台湾でもドラマ化されているそうです。翻訳本はイタリア スペイン、フランス、ポーランド、ドイツ、台湾、韓国などに発売されており、海外でも人気です。

海外とのコラボ作品:ルーヴル美術館からも作品委託

こちらの展示室は海外を舞台にした作品です。パノラマ風に描いたイタリアのヴェネツィアの街並みが描かれています。写真のように丁寧に描かれています。

出典:リビング東京Web
出典:リビング東京Web

谷口ジローの作品は海外でも大変高く評価されています。2000年代にはフランス、 スペイン、イタリア、ドイツ、韓国他各国の漫画祭等でいくつか受賞しています。

ルイ・ヴィトンにも作品を提供

ルイ・ヴィトンの「トラベルブック」(世界各国のアーティストが手掛けるこのシリーズは2013年に誕生。各アーティストが異国の地を訪れ、異文化との出会いをイラストや絵画、漫画など、それぞれの表現方法で描く作品集です)。コレクションの「トラベルブック ヴェネツィア」では、谷口ジローがヴェネツィアを舞台にストーリーとイマジネーションを膨らませ、独自の視点でその風景を描いています。

ルーヴル美術館とビッグコミックオリジナルの共同企画で、ルーヴル美術館を舞台にした漫画をフランスと日本の両国で出版しました。その漫画作品「千年の翼、百年の夢」は、ルーヴル美術館全面協力のプロジェクトで完成した作品です。

谷口ジローは企画に参加するにあたり、パリのアパルトマンに1か月住み、毎日ルーヴル美術館へ通うという綿密な取材を行って作品を描きました。

出典:リビング東京Web

谷口ジローのアトリエの見取り図と画材道具も展示されています。アトリエも内部の様子が細かく描かれています。

出典:リビング東京Web

谷口ジローは日常的な題材から動物、文学者、海外の風景とさまざまなジャンルの作品を遺しています。自筆原画約300点の展示は大変見応えのあるものでした。

「描くひと 谷口ジロー展」の入場チケットで、同時開催の「セタブン大コレクション展 PARTⅠ ふかくこの生を愛すべし」も観覧ができます。(展示は3月31日までですが、谷口ジロー展のチケットでの入館は2月27日までになります。)

出典:リビング東京Web

【展覧会名】 描くひと 谷口ジロー展 【会 期】 2022年2月27日(日)迄 混雑時入場制限あり ご来館の際は、事前に当館ホームページにて最新情報をご確認ください https://www.setabun.or.jp/ 【会 場】 世田谷文学館 2階展示室 東京都世田谷区南烏山 1‐10‐10 TEL:03(5374)9111 【開館時間】 10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで) 【料 金】 一般 900(720)円/65歳以上・大学・高校生 600(480)円/ 小・中学生 300(240)円/障害者手帳をお持ちの方400(320)円 (但、大学生以下は無料) ※( )内は団体割引と「せたがやアーツカード」割引料金 ※10月22日(金)は65歳以上無料 【休 館 日】 毎週月曜日(但、月曜が祝日の場合は開館し、翌平日に休館)・臨時休館期間 ・年末年始(2021年12月29日~2022年1月3日) 【交通案内】 京王線「芦花公園」駅南口より徒歩5分 小田急線「千歳船橋」駅より京王バス(千歳烏山駅行)利用、「芦花恒春園」下車徒歩5

【ご来館にあたってのお願い】 感染症対策のため、混雑時は入場を制限させていただきます。 その他、注意事項の追加・更新がございますのでご来館前に必ず文学館HPをご確認ください。

元記事で読む
の記事をもっとみる