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加温可能なペットボトルと一般的なペットボトルの違いは?温め直しできる?

  • 2022.2.4
ペットボトルは湯煎や電子レンジで温めても大丈夫?
ペットボトルは湯煎や電子レンジで温めても大丈夫?

厳しい寒さが続く中、コンビニエンスストアや自動販売機で、温かいペットボトル飲料を買う機会が増えている人も多いと思います。かじかんだ手に持つと、カイロ代わりのようにもなりますが、こうした温め可能なペットボトル飲料と、一般的なペットボトル飲料は、何が違うのでしょうか。また、ペットボトル飲料は、そのまま温め直しできるのでしょうか。サントリー食品インターナショナル(東京都港区)ブランド開発事業部の大槻拓海さんに聞きました。

ホット用でも湯煎はNG

Q.そもそも、温め可能なペットボトル飲料(以下、ホット用)が売られるようになったのは、いつごろでしょうか。

大槻さん「当社では、2001年からホット用の商品を販売しています。他社さまの情報は分かりませんが、2000年ごろと認識しています」

Q.ホット用のペットボトル飲料と一般的なペットボトル飲料(以下、コールド用)は、何が違うのでしょうか。

大槻さん「当社が販売する『抹茶ラテ』を例に説明します。ホット用の商品は、コンビニエンスストアなどで専用の加温器(ホットウオーマー)に入れて売られるため、品質劣化の防止機能を備えた耐熱ボトルを使用しています。また、加温販売であることをはっきり識別させるため、キャップの色をオレンジにしました。

ホット用は、基本的にコールド用と同じ味わいにしていますが、温めることでよりおいしくお飲みいただけるように工夫しています。例えば、ホット用の商品はコールド用の商品よりも、一口当たりの飲む量が少ない傾向にあるため、抹茶ラテではコールド用よりも抹茶の味を濃くして、一口当たりの満足感を高めています」

Q.コンビニエンスストアや自動販売機で購入したホット用のペットボトル飲料が冷めた場合、湯煎や電子レンジで温め直してもよいのでしょうか。

大槻さん「当社のホット用ペットボトルは、あくまで専用の加温器で温めることを前提に製造しており、湯煎や電子レンジで温めることは想定していません。温めた際の安全性が保証できないため、湯煎や電子レンジの使用は控えるよう、お願いしています。温め直すのであれば、必ず中身を別の容器に移してから温めてください。

なお、メーカーによっては、電子レンジで温め可能なペットボトル飲料もあるようです。温める前に、パッケージの注意書きをよく確認してください」

Q.ホット用のペットボトル飲料であっても、容器の状態で温めるべきではないとのことですが、では、コールド用のペットボトル飲料を電子レンジなどで温めた場合はどうなるのでしょうか。

大槻さん「コールド用のペットボトル飲料を電子レンジや、じか火などで温めると、容器が破裂したり、中身が噴き出したりする恐れがあります。危険なので絶対にやめてください」

Q.使用済みのホット用ペットボトルにお湯を入れて、湯たんぽ代わりに使用する人もいるようです。ペットボトルは再利用してもよいのでしょうか。

大槻さん「ホット用、コールド用ともに、1回のみの使用を目的に設計しており、ペットボトルの再利用は、耐久性や衛生面からおすすめしません。原料のペット樹脂は熱に弱いため、熱湯消毒もできません。ホット用のペットボトルは飲用に最適な加温には対応していますが、熱湯に対する耐久性はありませんし、熱湯を入れるとペットボトルが収縮、変形することもあります」

オトナンサー編集部

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