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女子大生ライターが解説! 若い女性が「欧米コスメ」より「アジアコスメ」を選ぶ決定的理由

  • 2022.1.27
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大生ライターが解説。アジアコスメは、日本のコスメと比べて全体的に発色の良さが特徴です。また、SNSの影響で化粧品やメーク方法の情報を集めることが容易になっています。

1.コロナ禍の影響

最近の若い女性は、欧米発のコスメより

・中国・韓国・台湾

といった、アジア発のコスメ(以下、アジアコスメ)を積極的に選んでいます。いったいなぜでしょうか。現役女子大生ライターの私が読み解きます。

※ ※ ※

アジアコスメが選ばれる理由。そのひとつめは「コロナ禍の影響」です。

アジアコスメは日本のコスメと比べて、全体的に発色の良さが特徴。マスク生活が当たり前となった昨今、マスクで隠れない部分(鼻より上)で「盛る」メークが主流になりました。

結果、アイシャドウやノーズシャドウに力を入れる若い女性が増加。そのため、控えめな発色の製品が多い日本のコスメではなく、発色の良い海外コスメを取り入れるようになったのです。

1月28日、吉祥寺にオープンするアジアコスメ専門店『LAOX BEAUTY AIRPORT』(画像:ラオックス)

ただ海外コスメといっても、欧米コスメは日本人の顔立ちや肌質に合わないアイテムも多く、使いにくさが目立ちます。特に赤リップは色がはっきりしすぎで、浮いてしまうことも。また、ファンデーションなどの含有物が敏感肌の人にとって刺激が強すぎるケースもあります。その点、アジアコスメは発色の良さを保ちつつも日本人の顔立ちや肌質に合っているため、全く問題ありません。

さらにウェブ会議サービスの普及で、画面映えするメーク方法にも注目が集まりました。薄化粧だと画面越しで「盛れない」ため、在宅勤務では普段より濃いメークを行う女性も少なくありません。そういったとき、発色の良いアジアコスメは重宝するのです。

2.価格の安さ

ふたつめの理由は「価格の安さ」です。

アジアコスメは質・パッケージともにクオリティーが高いにもかかわらず、値段は平均2000~3000円程度。通販サイト「Qoo10(キューテン)」や新大久保(新宿区)のお店で買うと、割引率がアップすることもあります。

中学生や高校生にとって、海外のコスメブランドは予算の都合上なかなか買えません。しかし、アジアコスメなら友人へのプレゼントの値段として妥当なため、若者に選ばれているのです。

パッケージも欧米のスタイリッシュなものとは異なり、絵画のように奇抜で芸術的な商品も多く「パケ買い」(パッケージデザインを決め手に購入すること)する女子も、私の周りでは多いです。

「ZESSEA」の商品(画像:井上智尋)

例えば、私が持っている中国ブランド「ZESSEA(ズーシー)」のアイシャドウは、大英博物館とのコラボ商品です。「不思議の国のアリス」の世界観が各所にちりばめられており、眺めているだけでもワクワクします。通常価格5000円と、アジアコスメのなかでも高価ですが、購入場所を工夫すれば3000円代で買うこともできます。

「誰でもかわいくなれる時代」に突入

また韓国ブランド「16brand(シックスティーンブランド)」のアイシャドウも一時期話題を呼んでいました。

「16brand」の商品(画像:井上智尋)

雑誌の表紙をイメージしたポップな箱に入っており、一塗りでグラデーションメークができて便利。セールでは500円で販売されていることもあり、クオリティーが高いにも関わらず価格が安くなっています。

PLAZAやLOFTなどには日本のプチプラコスメブランドがそろっていますが、パッケージに面白みがなく、特別感も薄く感じるため、プレゼントには適していません。誰かに渡す状況を考えると、やはりアジアコスメを選んでしまいます。

アジアコスメの流入は、若者の化粧品の選択肢を広げました。またSNSの影響で、化粧品やメーク方法の情報を集めること自体が容易になっています。海外の芸能人もYouTuberとしてメーク方法を紹介しており、お金を使わずにかわいいメークのノウハウを手に入れられます。つまり、現在は

「技術さえあれば、誰でも簡単にかわいくなれる時代」

になったのです。

美容にかける総額は上昇?

一方、メーク技術はより高度化し、個人間の「格差」は広がっています。

近年はパーソナルカラー(イエローベース・ブルーベース)の概念が広まったこともあり、技術的な情報を知らないと、自分の顔に似合うメークができません。また、顔の骨格やパーツの配置なども徹底的に分析されるようになりました。メーク技術も同じですが、自分の顔をうまく分析しているかどうかでメークの完成形が変わるようになっています。

さらに、メークだけではカバーできない顔の悩みを解消するべく、「眉毛サロン」「まつ毛パーマ・エクステ」「顔脱毛」などにお金を使う若者も増えています。これらにはまとまったお金が必要なため、アジアコスメを安く買えても、美容にかける全体的な金額は以前よりも上がっています。

若い世代の女性の美意識は上昇し続けています。かわいくなった自分を見ることで自信が生まれ、ポジティブな気持ちになる女性は多く存在します。メーク系Youtuberの「すうれろ」さんがいうように、世の中の女性は

「メークは魔法、お顔はキャンバス、コンプレックスをチャームポイントに」

をモットーに、今日もメークに励んでいるのです。

井上智尋(慶応大生ライター)

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