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「美しき帰化選手」リュージュのエイリン・プリシェはなぜ韓国を選び、韓国に残ったのか

  • 2022.1.26

エイリン・プリシェ(30/京畿住宅都市公社)がもう一度、疾走を準備する。

リュージュ女子シングルの韓国代表であるエイリン・プリシェは、もともとはドイツ人。2015年に引退を宣言したが、五輪出場のために2016年に韓国に帰化して2018年平昌(ピョンチャン)五輪で、リュージュ女子シングルで8位になった。リュージュでの8位は、男女を合わせて韓国選手の最高記録だ。 

しかし、プリシェは2019年2月に行われたワールドカップ第8戦でトラックの壁に衝突し、ソリが横転する事故に遭って手術を受けた。右手を骨折し、尾骨にひびが入る大怪我を負った。

リハビリだけで3年の歳月がかかり、2020-2021シーズン途中に復帰した。大韓リュージュ競技連盟のイ・ギョンヨン事務所長も「精神的にも肉体的にも、もがき苦しむ姿を見守ってきた」と語る。 

それだけにプリシェにとって北京五輪出場権獲得は意味が大きい。

プリシェは「尾骨は気にしなくてもいいほど良くなった。手の負傷は完全には治らなかったが、それでも耐えながら練習できる程度になった。とても大変な過程だったが、周辺の人々の助けを借りてここまで来ることができた」と振り返る。

平昌大会が終わった後、多くの帰化選手が韓国を離れた。 

エイリン・プリシェ

それでもプリシェは韓国生活を続けている。

「市民権を得る前から韓国にずっとい続けると決めていた。韓国は(私に)機会を与えたし、特別な意味がある。人生の一部になった」と韓国への愛着をあらわにした。

平昌での栄光は忘れた。リュージュ韓国代表は1月30日に出国し、北京入りする。現地では不慣れな延慶スライディングセンターにも適応しなければならない。 

プリシェは「平昌時代はホームトラックで練習をたくさんできた。しかし今はそうではない」とし、「走行経験が多かれ少なかれ関係ない。重要なのは自信だと思う。15位程度を目標にしている」と目を輝かせた。

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