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元看護師は見た!愛人登場に強すぎる親の愛…入院患者を襲った思いがけない悲劇

  • 2022.1.23

看護師をしていると、入院患者のプライベートを垣間見ることも少なくありません。ときにはドラマさながらの場面に出くわすこともあります。今回は元看護師が目にした、入院患者を襲った思いもよらぬ悲劇を3つご紹介しましょう。

■病院で愛人と妻が鉢合わせ!退院する頃には……

「ある50代男性が入院していたときのこと。奥さんと娘さんがいつもお見舞いに来ていたのですが、しばらくして、患者さんの愛人だという女性も病院に来るようになったのです。

最初こそ奥さんと愛人のお見舞い時間が被ることもなかったのですが、ある日ついに鉢合わせとなり、病室では修羅場が繰り広げられました。結局その患者さんは、愛人からは愛想を尽かされ、奥さんとも離婚することになったそう。退院時はお迎えもおらず、妻子のいない自宅へひとり寂しく帰っていきました」

■原因は子を思う親心?とある糖尿病患者の悲劇

「糖尿病の指導を受けるため、入院していた40代男性。食生活などに問題は見られず、そのままいけば改善が見込めそうでした。ところがあるとき、ベッドサイドに置かれた大量のお菓子を発見。なんとその方のお母さんが、『療養生活でろくなものを食べられないだろうから』と差し入れをしていたのです。

患者さん自身も『お母さんがせっかく持ってきてくれたから』といつも全部食べていたそうで、普段もその調子だったことは想像に難くありません。医師がお母さんを説得するも『子供がかわいそう』と聞き入れられませんでした。患者さんの体調は悪化する一方で、その後も入退院を繰り返すことになります」

■入院が引き金に。家族に見放された女性

「80代女性の患者さんで、性格がきつくて暴言ばかり吐く方がいました。その性格のせいで同居家族からも煙たがられていたようで、入院を機に家族から『もう一緒には暮らせない』と宣告を受けたのです。

家族としては、『おばあちゃんのいない生活の平和さ』に気付いたのでしょう。患者さん自身は『家に帰りたい』と主張するも、結局その願いは叶わず、退院後はそのまま施設に入ることになりました」

■笑顔で退院できるかは、自分次第

今回ご紹介したどのエピソードも、入院はきっかけに過ぎず、悲劇の背景には「これまで自分がしてきたこと」や「家族との関係」が影響しているようです。退院の日に笑顔で病院を去れるかは、日頃の自分の行動、そして家族との関係次第かもしれませんね。

文・西島さくら

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