カルビー、明日よりポテトチップスなどを順次値上げへ…内容量の減少も？

カルビーがポテトチップスなど主力商品の値上げを発表しています。値上げは1月24日より順次進めていく予定で、商品によっては内容量の減少や販売が終了するものもあるようです。詳しく見ていきましょう。

値上げの発表は2021年10月にありました。ポテトチップスうすしお味(60g)、ポテトチップスコンソメパンチ（60ｇ）など主力商品が7～10％程度の値上げとなります。

また同様の商品でもサイズによっては値上げではなく内容量の減少となっています。ポテトチップスうすしお味（85ｇ）は80ｇに中身が減ってしまいます。

じゃがりこの場合は値上げではなく内容量の減少になります。じゃがりこサラダ（60ｇ）が57ｇへ、じゃがりこチーズ（58ｇ）が55ｇになります。

また、商品の入れ替えも行われるようです。販売終了は18品目となりました。新たに9品目を発売予定です。

カルビーがポテトチップスなどの値上げ、容量減を決断した主な理由は、2つに集約されます。

・2021年夏の猛暑や干ばつにより、北海道産ジャガイモの収量が減少
・食用油などの原材料や輸送費の高騰

商品の品質や価格の維持のためにカルビー側も努力していましたが、やはり品質を維持するためには今回の値上げはやむを得なかったようです。

ジャガイモだけでなく牛肉など、食品の高騰が続いています。またポテトチップスだけでなく、小麦粉製品や食用油などの日用品の値上がりも相次いでいます。世界的な原材料価格、ガソリン・灯油価格の高騰、電気・ガスなど公共料金の値上げなど、家計には厳しい状態が続いています。

値上げには景気拡大に同調していくケースもありますが、今回の値上げはコロナ禍の景気悪化をさらに助長する可能性もあります。物価上昇に伴い労働者の給料があがることを望みたいところです。

文・渡辺智（1級FP技能士）