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【災害に備えて】袋ラーメンが水で作れるって本当?ライフラインが止まったと想定して実際に体験してみた

  • 2022.1.20

災害の多い世の中になりました。もしも電気・ガス・水道などのライフラインが止まったら、わたしたちはすぐに対応ができるのでしょうか?そこで以前から試してみたかった「緊急時の食料確保」についてを実際に体験してみます。「インスタントの袋ラーメンは水から作れる?」を検証します!

電気・ガス・水道が使えないと想定して体験してみた

検証したのは、とある日の雪がちらつく冬の朝。
最高気温6℃という寒い日に、電気・ガス・水道を実際に使わず過ごしたら、一体どんな体験になるのかを確かめてみたいと思います。

この日の暖房を使わない筆者の室内は18℃です。
南向きの部屋なので室温が高めですが、それでも防寒対策は必須のように感じます。
アウターをしっかり着ると、苦痛なく過ごすことができました。

袋ラーメンを水から作ってみた!

災害時にライフラインが止まったら、おそらく家にストックしてある物を食べることになりますよね。
家庭にストックしてある食べ物といえば、インスタント麺がそのひとつ。

「袋ラーメンはお湯がなくても水で作れる」と聞いたことがあったのですが、本当に作れるの?と筆者は正直疑問でして……。
そしてできたとしても、それが食べられるレベルの味なのかどうかがわからない!

ということで実際に試してみたいと思います。
水から作る手順は以下の通りです。
 

①調味料を袋に入れる

袋を開けて中身を取り出し、調味料を先に入れます。
このときに適当に開けてしまうと、袋がたてに裂けてしまい調理が非常にやりづらくなるので慎重に。

②麺を半分に折って入れる

続いて麺を袋に入れます。
写真はそのまま入れてしまいましたが、麺は半分に折って入れると使う水を節約できるのでぜひパキッと折ってください。

③水を入れてしっかり麺をひたす

麺がしっかり浸かるようにお水を入れます。
実際に体験してみると、ラーメン1個につき500mlのペットボトル約1本分の水が必要になることがわかりました。

ラーメンは水から作るとできあがりまでに何分かかる?

ラーメンを水から作った場合、できあがるまでにどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
今回は5分ごとに状態を確認していきます。

水を入れて5分後

5分経った麺を見てみるとカチカチで、変化はほぼ見られません。

水を入れて10分後

10分経っても麺はほとんど様子が変わらずカチカチです。

水を入れて15分後

「袋ラーメンは水から入れた場合15分で食べられる」という話を聞いたことがありますが、今回の検証では15分後ではまだ硬かったです。
しかし少しずつ麺がほぐれてきました!

水を入れて20分後

筆者が事前に調べてみたところ、袋ラーメンを水で作った場合に「20分前後で食べられる」と紹介されていることが多いように感じましたが、まだ麺の硬い部分が目立ちます。
これは季節・部屋の温度に関係するのかもしれませんね。

水を入れて25分後

今回試してみた結果、袋ラーメンは水から入れて25分で食べられるやわらかさになりました。
「25分もかかるとは思わなかったなぁ。」と実際に口にしてしまうほど、できあがりまでが長かった……!

お湯で3分なり5分なりで温かいラーメンが作れることに、改めて感謝したくなる体験でした!

水から作った袋ラーメン、実際の味はどうなの?

それでは、水で作ったラーメンを実際に食べてみます。

ひとくち食べた率直な感想は……「意外と食べられる」です!

麺はところどころにまだ硬めな部分がありますが、全体的に水でほぐれて食べられる弾力になっています。
なんとも不思議な食感で、「カシュッ、ベチャッ(なかなか表現しづらいですが……)」と“硬め&ベチャつきの共存”といった、これまでに経験したことがない感じです。

味はというと、麺を煮ない分少し薄く感じますが、ちゃんとラーメンの味がして食べられます。
お世辞にも「おいしい」とは言えませんが、緊急時にお腹を満たすものとしては「アリ」だと感じました!

ただしスープは冷たいので、寒い日に飲むことは体を冷やすためあまりおすすめできません。

ほかの袋ラーメンやカップ麺でも試してみた

ほかにも麺を別茹でするタイプのラーメンや、熱湯で5分かかるノンフライのカップ麺でも試してみましたが、どちらも水で問題なく作ることができました。
(調味油は水では溶けないだろうと判断して入れていません)

ただし、カップ麺の方はできあがるまでになんと40分以上かかりました……!

どちらもとんこつラーメンだったので味が少々心配でしたが、違和感なく食べることができましたよ。
 

ライフラインが止まったら…お水で袋ラーメンを作る場合に「あったら便利」なもの

電気・ガス・水道のライフラインを使わずに、袋ラーメンを実際に作ってみて「こんなものがあると便利だな」と筆者が感じたものをご紹介します。
 

袋ラーメンを立たせておくための容器…これは必需品!ラーメンができあがるまでに20分~40分もかかるため、ずっと手で持っているのは難しいと思いました。家のなかならボウルなど、袋が立つものならどんな容器でもOKです。屋外で作る場合は木に立てかけたり、ペットボトル2本を使って袋を挟んで立たせるなどの工夫が必要になってきます。
容器に溜めた水道水…ライフラインが止まったと想定したはずなのに、手を洗うためについクセで、水道の蛇口をひねってしまうことがありました。そのときにペットボトルの飲料水で手洗いするのはもったいなく感じ、災害直後にまだライフラインが使えるようなら、お水を汲んでおくのも必要なのかなと思いました。(※もちろん身の安全の確保が最優先です!)
ウェットティッシュ…手を洗うまでもない軽い汚れは、ウェットティッシュがあると拭くだけですむのであるといいかなと思います。
マスク…通常は感染対策などで使いますが、寒いときに顔を保温するのにも役立ちました。

暗い場所ではペットボトルの水+懐中電灯が即席ランタンに!

ペットボトルの水と懐中電灯があれば、即席ランタンを作ることができるのを知っていますか?

写真のようにペットボトルの下から懐中電灯をあてれば、光が広がり真っ暗な場所が少し明るくなります。

いざというときのために、ぜひこの方法も覚えておいてくださいね。

袋ラーメンを含むインスタント麺は水から作れるって本当だった!

袋ラーメンやカップ麺などのインスタント麺は、時間はかかりますが、本当に水でも作ることができました。

災害時に備えて実際に体験してみたら、温かい食べ物のありがたみがよくわかりました……!
個人的には災害時に体が冷えるのはつらいので、やはりカセットコンロとガスは家に常備しておこうと思います。

いつ災害に巻き込まれてもおかしくない昨今なので、防災対策はつねに考えておきたいものですね。
 

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