皆さんは「畳語(じょうご)」をご存知ですか? 同じ漢字を繰り返し使っている言葉のことで、例として「様様(さまざま)」や「各各(おのおの)」などがあります。2文字目は「々」に置き換える場合もありますよ。
今回ご紹介する難読漢字は、そんな「畳語」の1つである「悄悄」です。みなさんは、正しく読むことができますか?
「悄悄」の読み方!
「悄」って、なんとなく見覚えがありませんか?
そう! 「消化」や「消しゴム」でおなじみの「消」の右側によく似ていますよね。
そのため、読み方を「しょうしょう」と予想した方もいらっしゃると思います。
実はこれも大正解!
しかし、今回は読み仮名4文字で考えてみてくださいね。
それでは、正解にたどり着くヒントになる例文をご紹介します。
ヤマが外れてテストで赤点を取ってしまった友人は、「悄悄」と家に帰った。
どうやら落ち込んでいるようですね…。
例文を見て、読み方がわかった方はいらっしゃいますか?
それでは、正解を発表します。
正解は「すごすご」でした!
「悄悄」について
「悄悄(すごすご)」という言葉、聞いたことはあっても、自分で使ったことのある方は少ないかもしれません。ましてや漢字表記をご存知の方はほとんどいないはず! 今回も、なかなかの難問でしたね。
それでは、辞書で意味を確認しましょう!
気落ちして元気がないさま。また、元気なくその場をたち去るさま。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
併せて「しょうしょう」と読む際の意味もチェック!
1 元気がなく、うちしおれているさま。悄然。「悄悄として引き返す」
2 静かでもの寂しいさま。
出典:『デジタル大辞泉』小学館
どちらも共通の意味を持っていますが、「しょうしょう」と読む場合「静かでもの寂しいさま」という意味もあるようです。
みなさんの周りに、結果が振るわず「悄悄」としている方がいたら、ぜひ励ましてあげてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
「悄悄」は「しょうしょう」のほかに「すごすご」と読みます。
「畳語」にはほかにも変わったものがたくさんありますよ。その中には難読漢字もあるかも!? 今後も見つけ次第ご紹介していきますので、楽しみに待っていてくださいね。