【比較】“ワイヤレスイヤホン”と“有線イヤホン”はどっちがいいの？気になるその違いをご紹介！

2022.4.27

一般的に音質が良いとされる有線イヤホンと使い勝手が良いとされるワイヤレスイヤホン。多くの方はそんなに深く考えず普段から使っていると思いますが、実は特徴がそれぞれあり、それが分かれば使うべきイヤホンが自ずとわかってきます。「自分は有線向きだったのか」「無線がやっぱりいい」など次回購入する際に役立つので、是非最後まで読んでみてください。

有線イヤホンのメリット・デメリット

時代遅れ感のある有線イヤホンですが、音質にこだわる方にとっては欠かせない存在。安いモデルでも楽曲を忠実に再現してくれるので、ハズレを引く可能性が低いといえます。

［メリット］
1.音質が良い
2.バッテリーを充電する必要がない
3.遅延がない
4.イヤホンが小さい
5.耳から落ちても大丈夫
6.安い

実は有線イヤホンが優れている点は音質だけでなく色々あります。有線イヤホンの構造上充電の必要がなく、面倒だなと思っている方には最適です。また遅延がほぼないので、ゲームで使用するのに向いています。

［デメリット］
1.ケーブルの管理が難しい
2.ケーブルが髪にからまる
3.スマートフォンや音楽プレーヤーを持ち歩く必要がある
4.単機能で、ノイズキャンセリングや外音取り込みがない
5.スマホを使ったアプリ操作ができない

有線イヤホンの問題点はケーブルに尽きます。ケーブルを箱にキレイにしまう必要があったり、髪の毛にからまり面倒。また機能性が乏しく、再生・一時停止、早送りなども有線イヤホンでは操作できないものが多いです。

ワイヤレスイヤホンのメリット・デメリット

今や主流になりつつあるワイヤレスイヤホンは、スマホとの相性がよく操作性や機能性に優れています。音質に問題があるとしても、それ以上に使い勝手が良いため、使用している方が多い印象です。

［メリット］
1.ケーブルがない
2.ノイキャンや外音取り込みなど機能が充実
3.イヤホン本体から操作が可能
4.携帯しやすい

ワイヤレスイヤホンはケーブルがないので有線イヤホンのように邪魔になることはありません。またイヤホン本体をタッチして音楽プレーヤーの操作ができるので便利。そのうえノイズキャンセリングや外音取り込みなどさまざまな機能があって、音楽鑑賞以外の目的で使用しても便利さを実感できます。

［デメリット］
1.音質が有線イヤホンより落ちる
2.遅延がある
3.再生時間に限界がある
4.イヤホンが大きめ
5.耳から落ちやすい

近年は音質に優れたモデルも出ていますが、有線イヤホンほどとはいえず、またハイエンドイヤホンだと価格が3万円近くしてしまい高価です。価格の安いモデルは相応の音質という認識でいいでしょう。また遅延があるので、ゲームで使用するには向いていません。

なぜ音質に差が出るのか

有線イヤホンとワイヤレスイヤホンの長所と短所を説明してきましたが、なぜ音質に差が出るのかわからない方も多いと思います。なるべく簡略化してわかりやすく説明しましょう。

［音楽が再生される仕組み］
1.音楽のデジタル信号がアナログ信号に復元される
2.アナログ信号がアンプにより増幅される
3.その信号がイヤホンへ出力される

＜有線イヤホン＞
1〜2の処理はスマホ側で行われ、内蔵されたドライバーから音が出力されます。
ドライバーサイズは大きく、質の高いものを搭載しやすいです。

＜ワイヤレスイヤホン＞
音楽データはBluetooth®でイヤホンに送られ、おそらくイヤホン側で1〜2の処理をしたうえで内蔵ドライバーから音が出力されます。

本体にはドライバーのほかバッテリーや電波を受信する装置、DAC、アンプ、マイクなどさまざまな機器を限られたサイズのなかで小型化しています。そのため、高音質化するのは非常に困難です。

また有線イヤホンと異なり、ワイヤレスイヤホンは通信が安定するよう音楽データを圧縮して送っています。単純に情報量の差も音質に影響を与えています。ただし近年は、データサイズが大きなコーデックも出始めており、通信の高速化によって高音質化が期待されています。

“音質”優先か“使い勝手”優先か

有線イヤホンは安くてもそこそこ音質が良いですが、それと同等の音質をワイヤレスイヤホンに求めると価格が高騰しがちです。音質を重視して機能は最低限あればいい方は有線がオススメです。

一方、ワイヤレスイヤホンはケーブルレスで操作性に優れています。使い勝手を重視している方にはコチラがオススメです。ノイキャンや外音取り込み機能がないモデルなら5000円以下で購入できますよ。

あとは資金に合わせてイヤホンを買おう！

それぞれのイヤホンを解説してきましたが、音質か使い勝手どちらを優先するかでイヤホンの選び方が変わってくることがわかりました。音質にこだわると、購入価格はいずれのイヤホンでもどんどん上がっていくので、予算に合わせて購入するといいでしょう！

ライター：ちだい
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー・サービスなどモノ誌で執筆。趣味は映画鑑賞と競走馬。
編集：TRILLニュース