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【計算クイズ】暗算できる?「小数点の割り算」ミスなく解ける…?

  • 2022.2.15
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みなさんが、割り算の問題を難しく感じたのはいつでしょうか。割り切れない割り算問題に出会ったとき?桁数が大きい割り算を見たとき?たしかにそれらの割り算を解くのは億劫ですね。

では、小数点付きの割り算にはどんな印象を持っていますか?

今回は、そんな小数点付きの割り算に挑戦です!

答え

計算自体はとても簡単、余りが出ることもありません。

小数点の付いた割り算を解くときは、筆算のやり方を思い出すのがポイントです。

筆算を実際に紙に書かなくても、ルールさえわかっていれば頭の中で解けるのではないでしょうか。

逆にこのルールがあいまいな方は、解きづらく感じるかもしれません。

 

では、正解を発表します。

0.6÷0.03は20になります!

解説

割り算の筆算では、割る数の小数点を整数になる位置まで動かしました。

次に、割られる数の小数点も同じだけ動かして計算をします。

この問題では、まず割る数である0.03の小数点を2桁分、右に動かして3にします。

同じく、割られる数である0.6の方も小数点を2桁分、右に動かして60とします。

こうすると、0.6÷0.03は60÷3という計算しやすい形になります。

60÷3なら20と答えがすぐに出るのではないでしょうか。

 

割り算の筆算で割る数の小数点を移動させるのは、計算を簡単にするための工夫。

整数で割る計算は、小数で割る計算に比べてずっと見やすく、計算が楽です。

この方法に利用されているのは、割る数と割られる数の両方に同じ数字を掛けても答えは変わらないという性質です。

小数点を2つ右に移動させる=100を掛けることですので、今回は割る数と割られる数の両方に100を掛けて計算式を簡単にしたのです!

0.6÷0.03
=(0.6×100)÷(0.03×100)
=60÷3
=20

まとめ

割り算の計算は割る数、割られる数に同じ数を掛けて簡単にすることができました。

割る数の形が整数ではない場合は、この性質を利用して簡単な式に変形すると解きやすいですよ。

このように工夫をすることで、計算が楽になる問題はたくさんあります。

計算機が手元にないとき、筆算を書く紙を持っていないときは「どうしたら問題が簡単になるか」を考えてみてくださいね!



ライター:veyu
通信制大学にて高校数学教員免許を取得。数検2級にも合格している「数学が趣味の人」。現在は学習ボランティアを通して子どもたちに数学を教えています。算数や数学の問題に潜む「解ける快感」を一人でも多くの人に味わってほしいです。
編集:TRILLニュース