1. トップ
  2. グルメ
  3. 普段着で楽しくお茶の世界を満喫!仙台の多目的茶室【面白庵】

普段着で楽しくお茶の世界を満喫!仙台の多目的茶室【面白庵】

  • 2022.1.20
  • 5564 views

こんにちは♪ 地域特派員ほんにょです♪

皆さんは茶道にどんなイメージをもっていますか?

敷居が高いと思われている人も少なくないかも? そのイメージをくつがえす、面白い場所があるんです。 その名も「面白庵」。

裏千家茶道教室「日々是好日」、甘味処「且座喫茶」、イベント開催、レンタルスペース、喫茶など、いろいろな面白い事を開催している仙台の多目的茶室です。

2022年1月、その「面白庵」で初めて開催された初釜に参加してきました。

初釜は、新しい年を迎えて一番初めのお茶のお稽古のことで、茶人にとっては大切な、1年のスタートを踏み出すという特別な意味があります。

そして、ここは、かなりレアなお茶室。名前の通り面白い事をじゃんじゃん思いつく主宰の小谷一仁さんだからこそ生み出せる、フランクで、誰でも参加できるお茶会なんです。だって、茶人とは言えない私が参加できるのだから(笑)。普段着でOK。

これを読んだらあなたもお茶の世界へ一歩踏み出したくなる♪

初釜は来年2023年までのお楽しみになりますが、お茶のお稽古も見学ができたり、お稽古の体験参加もできるんです!

まずは、今回参加した初釜の流れに沿ってお茶の世界へGo!

面白庵の入口
出典:リビング仙台Web

ワクワク~♪ まずは検温して外で待機していると、白湯が出てきました。雪が舞う外を歩いてきたお客さんへの配慮に、ほっこり温まります。

お茶室はこちら
出典:リビング仙台Web

壁にはガラスで作られたステンドグラスのようなあしらいが! 和のような洋のような。お洒落~! 宮城の作家さんに作っていただいたそうです。

この日これからたくさんお世話になる釜も畳の中にすっぽり収まっています。

お茶会、スタート♪

まずは、炉に炭を入れます
出典:リビング仙台Web

炭はたっぷり入れて、茶室を暖め、十分な火力を保たせて釜に入った水をしっかり沸騰させる準備をします。炭は、高価な椚(くぬぎ)炭を利用。菊の花に形が似ていますね。ただの備長炭じゃないんですよ(笑)。パチパチ炭がはじける音が和みます。

出典:リビング仙台Web

炭と一緒にお香も入れていい香り~。香合(こうごう)というお香が入っている容器は今年の干支の寅が乗っていました。6角形は縁起が良いと言われていて、6面にひょうたんが描かれ、無病息災を願っているそう。

懐石料理の代わりにタイ料理のお弁当?!
出典:リビング仙台Web

ここが面白ポイント♪ 通常は先に懐石料理を食べるところですが、ここは面白庵流。お茶会にタイ料理!

お品書き

出典:リビング仙台Web

タイ料理教室Kurua(クルア)を開催しているわたなべりえさんに茶事用のお弁当を頼んだそうです。追いパクチーまで。面白ーい!

タイ料理に合わせてシンハービールで乾杯
出典:リビング仙台Web

お茶会でお酒が出るの?って思いますよね。これは、通常の流れです。決して小谷さんだからの特別ルールじゃないんです。お茶会主催者とお客さんがお酒を飲みかわして親睦を深めます。

出典:リビング仙台Web

トムヤムクンは、辛すぎず海老の旨味がギュ! とっても美味! 皆さん、美味しいと声が上がっていました。

出典:リビング仙台Web

飾り切りも彩り良いですねぇ。左下のタレーパッポンカリー(卵とじ海鮮カレー)も、とっても美味しくて、食べながら、スマホで調べたタイ語も飛び交っていました(笑)。すでに酔ってきている?

出典:リビング仙台Web

青いタイ米に左のソースをかけていただきます。美味しい~。

※ちなみに、人数制限して初釜を6回に分けて開催したそうで、別日は茶懐石専門料理人や、和食、フレンチ、インド料理、中華料理とその回によって違う内容だったそう。面白過ぎるでしょ♪ 6回中、本日5回目の参加という生徒さんもいらっしゃいました。

出典:リビング仙台Web

メインの煮物椀。小谷さんお手製の海老しんじょう。蓋を開けると湯気と共にゆずの香りが♡ お出汁と一緒にほっこり美味しい♪ 海老しんじょうがふわふわ!

出典:リビング仙台Web

そしてお酒の時間が続く続く。日本酒、紹興酒、赤ワイン、白ワインを飲み、少し画像がぶれておりますが私は本当に酔っていません・・・(笑)

「酔った方がこの後のお茶が美味しく飲めるよ」と小谷さん。お抹茶には酔い覚まし効果があると言われるのだとか。どこからが正しいのかたまに分からなくなります(笑)

ここからが本番
出典:リビング仙台Web

重箱に入った花びら餅が登場。下の段から自分の分をいただいて、次の人へ回します。

出典:リビング仙台Web

裏千家の初釜の定番主菓子『花びら餅』

中には白あんが入っていて、甘く煮たゴボウがアクセント。花びら餅の由来は諸説ありますが、宮中で平安時代に行われていた正月行事「歯固めの儀」という長寿を願う儀式で食べられていた正月料理を簡略化したものと言われています。

出典:リビング仙台Web

はい、注目!こちらが小谷さんです。

袱紗(ふくさ)をさばき、

出典:リビング仙台Web

お湯を汲み、

出典:リビング仙台Web

お茶碗を温め、

出典:リビング仙台Web

お湯を入れ、

出典:リビング仙台Web

お濃茶をたてます。

お濃茶
出典:リビング仙台Web

これは、一般的なお抹茶の何倍も濃い、とっても濃厚なお濃茶と言われるものです。

飲んだことが無い方には衝撃的な濃さだと思います。でもお抹茶の美味しさが分かります!

出典:リビング仙台Web

通常、お濃茶は数名で1杯のお椀を飲み回しますが、今回は個別に。

出典:リビング仙台Web

飲み終わった茶椀を鑑賞。落とさないように畳に近い低位置で持ちましょう。

お濃茶の後に干菓子と薄茶をいただきます
出典:リビング仙台Web

一般的に飲まれているお抹茶(薄茶)の前には干菓子をいただきます。

出典:リビング仙台Web

松や虎など、2022年の始まりを感じられますね。

出典:リビング仙台Web

こちらが薄茶。一般的に飲まれているものです。

薄茶のお抹茶は、面白庵オリジナル「遊仁の白」だそうで、販売もしているそうです。

出典:リビング仙台Web

生徒さんからは、「遊仁の白を飲むと、そこら辺のお抹茶は飲めなくなる」という声が。

最後にお茶の入った棗(なつめ)と茶杓(ちゃしゃく)を拝見に回します。

出典:リビング仙台Web

この茶杓は、小谷さんが、この初釜のために自分で削ったそうです。よーく見てみると、茶杓に3つの穴が空いていますよね。

「光射す」という題で「コロナで暗い世の中に、今年こそは光が射すように」という願いを込めて制作したそう。 2022年の初釜に参加して、茶道具や生け花、掛け軸、お料理とお酒、菓子、お茶など、まさに『究極のおもてなし』を受けて心身共に大満足でした。

いつもの私と比べると、この記事を書くためにお酒を少々セーブして、皆さんに色んな意味を伝えたいと思いましたが、楽しさが勝ってしまったなぁ・・・お茶の世界の魅力は、記事だけでは伝えきれないです(笑)

冒頭でもお伝えしましたが、初釜は来年2023年までのお楽しみ…。 ですがこれまでに、七夕茶会、お月見茶会、炉開き茶会、クリスマス茶会といった普段着で気軽に参加できるお茶会も度々開催されています。

また、お稽古は入り口編とお点前編があるそうで、入り口編は、お手前まではしなくてもいいけれど、ちょっとお茶の世界をのぞいてみたいという人向けの軽い体験コース。非会員でも何回でも参加ができるそうです。お点前を教わってもっと深くお茶の世界を学んでみたい人はお点前編へ。非会員の場合は3回まで参加できるそうですよ! いずれも1回2000円で参加OK!

このほか金曜と土曜は、おいしい和スイーツとお抹茶がいただける甘味処「且坐喫茶」がオープンしたり、お茶会のほかにもさまざまな楽しいイベントも開催されています!

ぜひHPでスケジュールをチェックして、お茶の世界を楽しんでみてね♪

出典:リビング仙台Web
DATA

SENDAI 多目的茶室 面白庵 住所 〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町2丁目19-9 クリスタルパレス本町ビル東側4F HPhttps://omoshiroan.sado.life/

元記事で読む
の記事をもっとみる