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「漫言」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.3.19
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今回ご紹介する言葉は「漫言」です。

「漫」といえば、「浪漫(ろまん)」や「漫画(まんが)」、「放漫(ほうまん)」などの言葉で目にしますよね。ただ、「まん」以外の読み方をご存じの方は、かなり少ないかもしれません。

「まん」以外になんと読むのか、みなさんは分かりますか…?

「漫言」の読み方!

この「漫言」、簡単に「まんげん」と読んでも正解なんです。ちなみに意味は「深く考えないで言うこと。とりとめのないことを言うこと。また、そのことば」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)となっています。

残る正解は4つ、全ての読み仮名が5文字、加えて「言」は「ごと」と読むんです。

そのうちの2つは、「漫」の訓読みから導き出すことが出来ます。

ただ、もう2つは、「漫」単体から考えることは難しいかもしれません。少なくとも、「漫」の音訓読み、どちらにも当てはまりません。

この2つには別表記があり、そちらの方が分かりやすいかも…。その別表記とは「乱言」、これを5文字で2パターン読んでみてください!

いかがでしょう、答えの見当は付きましたか?

それでは、正解を発表します。

正解は「すずろごと」「そぞろごと」「みだれごと」「みだりごと」でした!

「漫言」について

「漫言」には合計5つもの読み方がありました。すべて当てられた方はいらっしゃいますか?

「漫」は「まん」以外に「すずろ」「そぞろ」と読むことが出来ます。どちらも意味は基本的に変わりません。「意識をはなれ、あるいは無視して、物事や心が進み、あるいは存在するさま」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)など、他にも様々な意味があります。興味がある方は一度調べてみてください!

なお、「漫言」の意味は下記の通りとなっています。

すずろ‐ごと【漫事・漫言】
〘名〙すずろなこと。つまらないこと。あてもない事柄。また、とりとめもない話。すずろものがたり。そぞろごと。
そぞろ‐ごと【漫事・漫言】
〘名〙 そぞろなこと。つまらないこと。あてもないこと。また、とりとめのない話。すずろごと。
みだれ‐ごと【乱言・漫言】
〘名〙 たわむれにいう、いいかげんなことば。冗談。ざれごと。
みだり‐ごと【乱言・漫言】
〘名〙 むやみにしゃべりたてること。また、そのことば。でたらめ。妄言。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

「すずろごと」「そぞろごと」は「まんげん」と同じような意味でした。ただ、「みだれごと」「みだりごと」は意味合いが少し異なっています。前者と後者を混同しないようにしてくださいね!

「漫言」、現代では見かける機会はほとんどない言葉かもしれません。ただ、「とりとめのないさま」を指す「漫然(まんぜん)」や、「でたらめで、しまりのないこと」という意味の「放漫(ほうまん)」という言葉があることはご存じの方も多いのではないでしょうか。

「漫」という漢字の意味は、昔から今にかけて、変わることなく受け継がれているんですね。

まとめ

「漫言」は「まんげん」の他に、「すずろごと」「そぞろごと」「みだれごと」「みだりごと」とも読みます。

今後も「漫言」のような難読漢字をたくさんご紹介させていただきますね!