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「蜩」はなんと読む? 読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.5.29
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今回みなさんには「蜩」の読み方を当てていただきます。

パッと見では何を指しているのか分からないかもしれませんが、実はある虫の名前なんです!

さて、どんな虫なのでしょうか…?

「蜩」の読み方!

ヒントを出すと、この虫は夏に見ることが出来ます。見る、というよりも、聴くことの方が多いかもしれません。

なんとなくどんな虫のことを指しているのか、分かってきたのではないでしょうか。

それでは、正解を発表します。

正解は「ひぐらし」もしくは「せみ」と読みます。

「蜩(ひぐらし)」について

「蜩(ひぐらし)」は、夏の風物詩でもある「蝉(せみ)」の一種のことを指していました。

ちなみに、同じ「蜩」の漢字を使う「茅蜩(ぼうちょう)」も、「ひぐらし」の古名なんですよ。

なお、「蜩(ひぐらし)」は「日暮」とも表記できるのでそちらで意味を調べてみましょう。

ひ‐ぐらし【日暮】
 (「蜩」「茅蜩」とも) カメムシ(半翅)目セミ科の昆虫。はねの端まで全長四~五センチメートル。体は赤褐色または栗色で、緑と黒の斑紋がある。はねは透明。雄の腹部側方にはイボ状突起が一対ある。早朝・夕方および曇天時に「カナカナ」と高い金属音をたてて鳴く。北海道南部以南、朝鮮、中国に分布し、丘陵地の林間に多い。成虫は六月下旬から九月上旬にかけて発生。古くから人に知られ、歌などによく詠まれる。かなかなぜみ。かなかな。《季・秋》

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

引用文の最後の記述を見て、意外に思われた方がいらっしゃるかもしれませんね。

「蝉」といえば夏の虫というイメージが強いかもしれませんが、「蜩(ひぐらし)」は地域に差はあれど6~9月に活動するそうです。夏だけではなく、晩夏から秋にかけて鳴く虫ならば、秋の季語といわれても納得できるのではないでしょうか。

また、おそらく「ひぐらし」が季語と定められたのは旧暦のころ。旧暦では今と違い、秋は7~9月のことを指しています。そうなると、「蝉」が鳴くのはまさしく秋。「蜩(ひぐらし)」は秋の季語に間違いない、というわけなんです。

まとめ

「蜩」は「ひぐらし」または「せみ」と読み、「蝉」の一種のことでした。

「蜩(ひぐらし)」以外にも、虫の名前には難読なものがたくさんあります。今後もご紹介させていただきますので、楽しみにお待ちくださいね!