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「兎角」は「とかく」以外になんと読む? 読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.3.25
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今回みなさんには「兎角」の読み方を当てていただきます。

「なんだ、簡単じゃん」とお思いの方、確かにこの言葉を「とかく」と読むことは有名かもしれません。

しかし、「とかく」以外にも別の読み方があるんです! これを聞いて、驚かれた方が多いかもしれませんね。

さて、そんな「兎角」、いったいなんと読むのでしょうか…?

「兎角」の読み方!

先に言ってしまうと、「兎」は「とかく」の場合と同じく「と」と読みます。

つまり、正解に辿り着くための鍵は「角」にあるんです。

「角」は「かく」の他に、「かど」や「つの」、「すみ」と読みますよね。

この中のいずれかだとお考えの方がいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら不正解。

かなり難しい問題なので、ここでヒントをお出しします。船や飛行機で海外へ行くことを、みなさんはどう表現しますか?

どうでしょう。ヒントを知って、すぐにピンと来た方も多いと思います。

そう、正解は「とこう」なんです!

「兎角」について

ヒントの言葉は「渡航(とこう)」でした。ちゃんと正解に辿り着けましたか?

この「兎角(とこう)」、意味は「とかく」と同じとなっています。ただ、みなさんはそもそも「兎角」の意味をちゃんと理解していらっしゃいますか? 「そういえば、なんとなく使ってるかも…」、こうお思いかもしれませんね。

正しく理解していないと、「兎角」を使う際にいらない誤解を招いてしまう可能性があります。そんな事態を避けるためにも、ここで辞書を確認しておきましょう。

と‐かく
[副](スル)
1 さまざまな物事を漠然とさす。何や彼かや。いろいろ。
2 ある状態になりやすいさま。または、ある傾向が強いさま。ともすれば。ややもすると。
3 何はさておき。何にせよ。
4 (「とかくの」の形で)あれこれよくないさま。
[名]種々さまざまな事柄。
と‐かく【×兎角】
兎の角。現実に存在しないもののたとえ。

出典:『デジタル大辞泉』(小学館)

 

1つ目の引用文の意味を、無意識のうちに使い分けていた方がいらっしゃるかもしれませんね。ただ、2つ目の引用文、「現実に存在しないもののたとえ」に関しては、ご存じなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ちなみに、「兎角」が含まれる言葉に「亀毛兎角(きもうとかく)」というものがあります。「実在するはずのないこと、実在しないことのたとえ」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)という意味だそうです。「兎角」と同じ意味ですね。

確かに「亀」に「毛」はないですし、「兎」にも「角」はありません。単に「実在しない」というよりも、「亀毛兎角」と言えるとお洒落ではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

「兎角」は「とかく」の他に「とこう」とも読み、「現実に存在しないもののたとえ」という意味もありました。

今後も「兎角」のような難読漢字をたくさんご紹介させていただきます。楽しみにお待ちくださいね!