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「両下」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.3.18
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今回ご紹介する言葉は「両下」、こちらの読み方を当てていただきます。

「両」に「下」、どちらも幼い頃から使ってきた漢字であるため、私たちにとって馴染み深いものだといえるでしょう。

そんな2つの漢字が組み合わさった「両下」、みなさんは正しく読めますか?

「両下」の読み方!

以前から知っている読み方から、「りょうか」と読んだ方がいらっしゃるかもしれませんね。

実はそれで正解なんです。拍子抜けした方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、これで終了とはいかないんです。「両下」にはもう1つ読み方があります。そちらが難読漢字たる理由なんです。

その読み方は、別表記の方が腑に落ちるかもしれません。一目見るだけで答えに行きついてしまうので、ここでは最初の1文字だけお見せします。

その1文字は「真」、そのまま「ま」と読むんです。そして、残る1つの漢字と併せて「ま〇」と読みます。空欄を埋める文字を考えてみてください!

いかがでしょう、答えの見当は付きましたか?

それでは、正解を発表します。

正解は「まや」でした!

「両下」について

「両下(まや)」の別表記は「真屋」、「これなら簡単に読めたのに…」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

さて、読み方が分かったところで意味を確認してみましょう。「両下」は何を表しているのか、字面だけではあまりはっきりとは見えてきませんが、はたしてどんな意味なのでしょうか。

ま‐や【真屋・両下】
〘名〙
① 切妻造りのこと。「ま」は両方、「や」は「屋根」の意とする説と、神社建築がすべて切妻造りであるところからも、仏教建築渡来以前は切妻造りが上等な建物に用いられたため、「真(ま)」の意とする説とがある。⇔片流れ。→真屋の余り。
② 四方へ屋根が傾斜するように建てた家。寄せ棟(むね)づくりに建てた家。あずまや。また、屋根と柱だけの小さい家。
③ 別棟などに対して、主となる家屋をいう。
りょう‐か リャウ‥【両下】
〘名〙
① 棟(むね)の前後両方へ屋根をふきおろしにすること。また、その家。まや。切妻。〔礼記疏‐檀弓上・見若覆夏屋者矣〕
② 双方。両方。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

「切妻造り」などの意味でした。こちらは二方向に屋根がふき下ろされたものをいいます。四方へ屋根がふき下ろす「寄せ棟造り」とは全く違うものなので、混同しないようにしてくださいね!

ちなみに、引用には「神社建築がすべて切妻造りである」とありますが、現代ではその限りではありません。「宇佐八幡宮本殿」や「北野天満宮拝殿」など、別の造りが採用されている神社もあります。しかし、基本的には「切妻造り」がメジャーだそうですよ。

まとめ

「両下」は「まや」とも読み、「真屋」とも表記します。

みなさんのお家の近くの神社はどんな造りをしていますか? 興味のある方は、次に立ち寄る際に注目してみてください!