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「答拝」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.3.17
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日本には古くから「おもてなし」の精神があるといわれています。近年では、東京オリンピック招致の際の滝川クリステルさんのプレゼンで、「おもてなし」の言葉は注目を集めましたよね。

今回は、そんな「おもてなし」に関わる言葉、「答拝」の読み方を当てていただきます。

「答拝」の読み方!

一見して、よく知られている一般的な読み方から、「とうはい」と読んだ方もいらっしゃるかもしれません。

実はそれで正解なんです。「なんだ、簡単じゃん」とお思いの方、これで終わりではありませんよ。正解はもう1つ残されています。

もう1つの読み方、こちらの「拝」は「ぱい」と読みます。「拝」の読み方としては、特に違和感はありませんね。

つまり、「答拝」が難読漢字たる理由は、「答」にあります。「〇〇ぱい」、空欄に入る適切な2文字を考えてみてください!

いかがでしょう、当てはまる文字の見当は付きましたか?

それでは、正解を発表します。

正解は「たっぱい」でした!

「答拝」について

「たっぱい」、この読み方は元をたどれば「たふはい」が変化したものなんです。

「答」は現代では「とう」と読みますが、古くは「たふ」と表記されていました。「源氏物語(げんじものがたり)」や「枕草子(まくらのそうし)」でその表記が確認されています。

それでは、読み方が分かったところで、意味を辞書で確認してみましょう。

たっ‐ぱい【答拝】
〘名〙 (「たふはい」の変化した語)
① 大饗の際など、身分の高い人が来臨した時に主人が堂を降りてともに拝礼すること。転じて、丁重なお辞儀。とうはい。
② 手厚いもてなし。丁重な取り扱い。立派な待遇。「馳走答拝」の形で用いられることが多い。とうはい。
とう‐はい タフ‥【答拝】
〘名〙
① 先方の拝礼に答えて拝礼すること。また、その拝礼。答の拝。たっぱい。
② 手厚くもてなすこと。丁重に取り扱うこと。また、そのもてなし。たっぱい。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

冒頭で触れたように、「手厚いもてなし」という意味がありました。

ちなみに、引用にある「馳走答拝(ちそうたっぱい)」とは、「客などにていねいなもてなしをすること」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)を指します。文字通りに「ご馳走」を出してもてなしていた、ということかもしれません。

余談ですが、冒頭で「おもてなし」の精神は、日本に古くからあると言いました。その「古くから」とは、「源氏物語」の書かれたころ、もしくはそれより前なんだそうです。

なんと、「源氏物語」に「もてなし」という言葉が登場しているとのこと。これを聞いて、驚かれた方も多いのではないでしょうか。

まとめ

「答拝」は「とうはい」の他に「たっぱい」とも読むと分かりました。

昔から伝統的に伝えられてきた「おもてなし」の精神、私たちも大切にしていきたいものですね!