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「桟竹」=「さんたけ」?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.3.24
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今回は「桟竹」という言葉の読み方を当てていただきます。

「竹」といえば、「筍(たけのこ)」や、幼い頃に遊んだ「竹トンボ(たけとんぼ)」、他にも建材など様々な用途がありますよね。私たちにとって馴染み深い植物と言えるかもしれません。

そんな「竹」が含まれる「桟竹」、いったいなんと読むのでしょうか…?

「桟竹」の読み方!

パッと見で「あさたけ」や「せんたけ」、「ざんたけ」と思われている方がいらっしゃるかもしれませんね。しかし、問題をもう一度よく見てください!「浅竹」や「残竹」ではなく、「桟竹」ですよ。

「桟」は「さん」や「しぎ」と読み、「桟道(さんどう)」などの言葉で使われています。あまり見かける機会は多くない漢字かもしれません。

しかし、「桟竹」は「さんたけ」や「しぎちく」とは読まないんです。「桟」という漢字にはもう1つ読み方が残されています。

ヒントを出すと、「桟竹」の読み仮名は5文字です。そして、最初の1文字は「え」。「え〇〇だけ」、空欄を埋める2文字を考えてみてください!

いかがでしょう、見当は付きましたか?

それでは、正解を発表します。

正解は「えつりだけ」でした!

「桟竹」について

「桟」は「さん」「しぎ」の他に「えつり」とも読みます。字面がよく似ている「浅」や「残」とは全く違う読み方なんです。

「さん」は「木をかけ渡して作った道」や「戸、障子などの骨」などを、「しぎ」は「近世の牛車(ぎっしゃ)の乗り降りに用いるはしご」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)を表します。

では、「えつり」の読み方が使われている「桟竹(えつりだけ)」は、いったいどういう意味なんでしょうか。辞書で確認してみましょう。

えつり‐だけ【桟竹】
〘名〙
① 茅葺(かやぶき)屋根や壁の下地に使う竹。〔日本建築辞彙(1906)〕
② 茶室などに用いる、木と竹とを交互にかけた化粧垂木(けしょうたるき)。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

「化粧垂木」とは、軒裏(外側に飛び出した屋根の裏側)を支える木が見えるもののこと。例えばお寺や神社の屋根など、意外と近くにあるものなんです。これを木と竹で作ったものを「桟竹」と呼びます。

「桟竹」は見かけることはあまりないかもしれませんが、「化粧垂木」はお寺や神社に行った際に、みなさんも目にしたことがあるのではないでしょうか。

「化粧」と付くことからも分かるように、見た目に重きを置いた「化粧垂木」、お近くの寺社仏閣に行く機会があれば、ぜひ目を止めてみてください!

まとめ

いかがでしたか?

「桟竹」、一見別の言葉と間違えてしまいそうになる言葉ですが、「えつりだけ」と読みます。

今後も「桟竹」に匹敵するほどの難読漢字をたくさんご紹介させていただきます。どうぞお楽しみに!