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「部領」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.3.18
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学校では学級委員や部活動の部長、会社では管理職など、大人子供にかかわらず「リーダー」の存在は重要ですよね。管理職の方は、日々どのように部下と向き合えばいいか、苦悩していらっしゃる方もいるかもしれません。

さて、今回はそんな「リーダー」に関連した言葉「部領」をご紹介します。

「部領」の読み方!

「部」「領」、どちらもそこまで難しい漢字ではありませんが、組み合わさって成り立つ「部領」はかなり特殊な読み方をします。

もちろん普段使う読み方から「ぶりょう」と読んでも不正解です。

ここでヒントを1つお出しします。みなさんは幼い鳥、もしくは小さな鳥のことをなんといいますか?

3文字で「こ〇〇」といいますよね。実はそれが「部領」の読み方なんです。

もうお分かりですね。

正解は「ことり」でした!

「部領」について

「部領」と書いて「ことり」と読む。どうしてそうなったのか気になってしまいますね。

今回はどちらかの漢字の読み方が難しいのではなく、組み合わさることで独自の読み方をする言葉でしたので、正答率はかなり低かったかもしれません。

なお、意味は下記の通りとなっています。

ことり【部=領】《「事執り」の意からという》
1一団の長。集団の統率者 。特に、人・物などを宰領して輸送する者。その責任者。部領使。ぶりょう。
2 奈良・平安時代、春宮坊で、帯刀の長に次ぐ職。左右の衛門尉が兼任。木鳥。籠取り。

出典:『デジタル大辞泉』(小学館)

 

「一団の長。集団の統率者」のこと、つまりは「リーダー」のことを指していました。現代では使われる機会の少ない、古い言葉だったのですね。

ちなみに2の意味だと、皇太子の護衛をしていたそうです。皇太子にとっては「頼れる部下」といったところでしょうか。

ちなみに、「ことり」は「籠取」や「木鳥」と書くこともできます。

余談ですが、「部領(ことり)」と同じ読み方をする「部領使(ことりづかい)」という言葉もあります。こちらは「部領」と同様の意味に加えて、防人の引率をする使い、もしくは力士を各国から都に召し出すための使い、という意味もあったそうです。

まとめ

「部領」は「ことり」と読み、「一団の長。集団の統率者」などの意味がありました。

今後も「部領」のような難読漢字をご紹介します。楽しみにお待ちください!