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えっ!? どんなに「健康と美容に良い」食品でも、毎日食べると逆効果になる!?【美容専門医監修】

  • 2022.1.17
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美容・アンチエイジングの専門医である黒田愛美先生によれば、どんなに健康に良い、ダイエットに効果があるとされる食品でも、毎日とり続けることはメリットよりもデメリットのほうが大きいといいます。そのデメリットとは、どんなことなのでしょうか。また、それではどんな食生活を心がけると良いのでしょうか。黒田先生に聞いてみました。

毎日同じものを食べることの危険性

健康に良い、ダイエットに良いとされる食品はこれまでたくさん取り上げられ、注目されてきました。そして、一時期は“ばっかり食べダイエット”として、1食を置き換えて毎日食べ続けるという方法が流行したこともありました。しかし、その方法では“ 遅延型アレルギー ”が起こりやすく、キレイに痩せることはできないと黒田先生はいいます。遅延型アレルギーとは、どのようなものなのでしょうか。

「一般的に知られるのは卵、牛乳、小麦などによる即時型アレルギーですが、遅延型アレルギーは6~24時間と遅れて症状が出るのが特徴です。肌荒れや湿疹、疲れやだるさ、下痢や便秘、鼻炎、生理痛などハッキリとしない症状が多いため、食物アレルギーとは知らず原因食物を食べていることがほとんどです。

しかも、遅延型アレルギーの抗原は、毎日食べているもの、好きでよく食べているものが原因物質になるケースが多いのです。ある特定の食物が毎日とり込まれることより、腸内で正常に分解されずに炎症を起こし、さまざまな体調不良を引き起こします」(黒田先生)。

ただし、遅延型アレルギーは誰もが、そしてすべての食品が起こすものではなく、個体差があるといいます。

4日に1回のローテーションがベスト

それでは、健康に良い、ダイエットに良いとされる食品はどれくらいの周期でとるのが良いのでしょうか。

一般的には4日に1回といわれています。例えば、ゆで卵ダイエットも注目されていたときがありましたが、私は、卵は4日に1回のペースでとるようにしています。たんぱく質は特にアレルギー源になりやすいので、いろいろな肉や魚、大豆製品などをローテーションで食べるようにしています」(黒田先生)。

そして、りんごやバナナ、さつまいもなどのダイエットも注目されてきましたが……。

「果物やいも類は糖質が多く、脂肪肝や中性脂肪増加の原因になります。これらも4日に1回くらいのペースで取り入れるのは問題ありませんが、毎日食べていては栄養バランスが偏ります。炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルといった5大栄養素をバランス良くとることでミトコンドリア機能が活性化されてアンチエイジングにも効果的です」(黒田先生)。

ミトコンドリア機能とはどんなものなのでしょうか。

「体の中には60兆くらいの細胞があって、その細胞の中にミトコンドリアというエネルギー産生器官があります。ミトコンドリアはATPというエネルギーを作って、私たちの行動や生命を維持し、支えてくれているのです。しかし、加齢などミトコンドリア機能が低下すると活性酸素処理能力が低下し、体内に炎症が起きたり、疲れやすくなったり、消化不良になったりと生命活動も低下してしまいます」 (黒田先生)。

ただでさえ加齢で低下するミトコンドリア機能。バランス良く食べることが大切ということです。次に、黒田先生がローテーションに組み入れると良いメニューを紹介してくれました。

ダイエット中なら葉野菜を取り入れて

一方で、黒田先生はランチにほぼ毎日、葉野菜のサラダをとっています。

「葉野菜はアレルギーになりにくいことがわかっています。とはいえ、同じ野菜にならないように、私は一つのサラダにキャベツ、レタス、ケール、ほうれん草など10種類ほどを組み合わせて偏らないようにしています。葉野菜は血糖値の上昇を抑える働きがあるので、食事の一番最初に食べます。カロリーが低いのはもちろん食物繊維が豊富な上にカサがあって食べ応えがあるのでダイエット中にもおすすめです

そして、葉野菜はなるべく旬のものを選ぶのがポイント。旬のもののほうが栄養価が高いことが知られています」(黒田先生)。

さらに、葉野菜のサラダをとるときは、できるだけドレッシングを手作りすると良いということ。黒田先生はえごま油や、アマニ油、MCTオイルなど良質のオイルを使って手作りドレッシングを楽しんでいるそうです。

まとめ

どんなに健康に良いとされる食品でも、毎日食べることで逆効果になることがあるとはショッキングでした。どんな食品にもメリットとデメリットがあるので、分散して食べる、つまりバランス良くいろいろな食材を食べることが大切ということでした。毎日のメニュー作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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著者:mido

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。


監修者:医師 黒田愛美先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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