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プロが教える「冬の洗濯」のコツ【ヒートテックや、ムレた靴下の洗い方】

  • 2022.1.17

夏には気を付ける汗のニオイケアですが、実は冬でも油断は禁物なんです。夏よりも冬は衣類を着込んでいるため、かいた汗が蒸発しにくく、蒸れて臭いが出やすくなるからです。ライオン株式会社が20~49歳の女性を対象に調査したところ、4割を超える方が「冬場の脇汗が気になっている」と回答しています。そこで今回は、冬の代表的なアイテム「ヒートテック」などの機能性インナーと、ブーツの中で足裏の汗がこもりやすい「靴下」の洗い方、すぐにお洗濯できない時の『プレ洗濯』をお洗濯のプロが伝授します。

汗のニオイ対策は"こまめに洗うこと"

でも約8割の方がすぐにお洗濯できないことが気になっている!!

ニオイ対策にはこまめにお洗濯することが望ましいのはわかっているものの、単身や夫婦のみの世帯では、数日まとめて洗うケースも多いと思います。一方、コロナ禍で衛生意識が高まる中、すぐにお洗濯できないことに対して不安やストレスを抱えている人も増えているようです。同じくライオン株式会社の調査※によると、洗濯物をすぐに洗えず放置することが気になっている人は81%、またその気になる理由のトップ3は、「菌が増えそう」「嫌なニオイがしそう」「汚れが落ちにくくなりそう」でした。
※ 2020年 洗濯実態調査

洗わずに衣類を放置しておくと菌は増えることも

着用後の衣類をすぐに洗濯せずに洗濯カゴや洗濯機内に放置していると菌が増え、ニオイの原因になることがあります。上のグラフは、洗濯した靴下を 8 時間着用し、それを湿ったタオルが入っている洗濯カゴの一番上、もしくは真ん中に置いた状態で 25°Cの部屋で 18 時間放置した後、靴下の足裏(2 cm×2 cm)の菌数を測定したものです。洗濯カゴの上に置いた靴下も、中に入れた靴下も、菌が増殖していることがわかりました

すぐに洗濯できない時には「プレ洗濯」という新習慣を

汚れだけではなく、菌移りやニオイを抑制!! 汗ニオイが気になる冬こそ「プレ洗濯」

すぐに汚れた衣類をお洗濯できないことはありますよね。そんな時、ちょっとしたひと手間をかけておくと、汚れが落ちやすくなり、衣類のニオイ対策に効果的なお洗濯方法があるのをご存知ですか?衣類を脱いだ後の衣類にかけて、洗濯するまで放っておくことで、汚れの固着を防ぎ、ニオイの元となる汚れや菌を落としやすくするのが、洗濯用プレ洗剤(『ブライト STRONG 衣類の爽快シャワー』など)です。衣類の汚れの気になる部分に、液がしみ込む程度にかけて放置するだけ。汚れが落ちやすくなると同時に、かけた部分の除菌やウイルス除去ができるのもポイントです(すべての菌・ウイルスを除去するわけではありません)。濡れても大丈夫な場所でかけて、衣類に液がしみ込んだ後は、洗濯カゴに入れるようにしてください。

かけたあとは、1 週間ほど放置しても大丈夫なので、汚れや菌を気にせず、好きなタイミングで、ほかの洗濯物と一緒にお洗濯します。これからの寒くなる時期、洗濯物にかけてほっとくだけで良いので、手荒れの心配がある人にもオススメです。

脇汗が気になる「ヒートテック」などの機能性インナーの洗い方

肌に直接着用しますので、ニオイの原因となる皮脂汚れなどがつきます。ニオイや黄ばみを防ぐには、こまめにお洗濯することですが、すぐに洗えない時は「プレ洗濯」もおススメ。また毛玉や静電気をおさえるには、柔軟剤の使用も効果的です。色あせ防止のためには、陰干しがおすすめです。

適切な洗い方をチェック!

1.機能性インナーは伸縮性に優れているため、洗濯中にほかの衣類と絡むことがあります。その上、機械力が加わると、伸びて傷みやすくなります。洗濯ダメージを防ぐためにも、「洗濯ネット」を使用しましょう。また洗濯ネットに入れるときには、汚れが気になる首元、脇、袖口が表に出る「袖だたみ」をしてから入れましょう。

①両袖を合わせて縦に2つに折ります

②両袖を合わせたまま反対側に折ります

③袖をかくすように裾を折ります

④袖を手前に折り返して完成

2.ニオイが気になる場合は、標準コースで、毛玉が気になる場合はおしゃれ着コースで洗う
機能性インナーの洗濯表示は「おけの下に横棒1本」となっています。この洗濯表示の場合、洗濯機の「標準コース」と一般衣料用洗剤で洗濯できます。ニオイ汚れが気になる場合は、ニオイ汚れに効果的な洗剤(トップ スーパーNANOXニオイ専用など)を使用して、お洗濯しましょう。毛玉や毛羽が気になる場合には、「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「ドライコース」などの弱水流コース、洗剤は毛玉や毛羽の発生を防ぐ効果のあるおしゃれ着用洗剤(アクロンなど)を使うことをおすすめします。

3.柔軟剤を使う
柔軟剤には、汗臭や体臭を消臭・防臭する効果や部屋干し臭の発生を防ぐ効果もありますので、ニオイが気になるときにおすすめです。
4.風通しの良い日陰で干す

機能性インナーに使われているポリウレタンは、汗や皮脂の汚れのほか、空気中の水分、熱、紫外線などの影響を受けて劣化することがあるため、適切な扱いをしないと衣類が伸びたり、伸縮性がなくなることがあります。このようなトラブルを少しでもおさえるために、風通しの良い日陰で干しましょう。

ブーツの中で臭くなった靴下の洗い方

足や靴下のニオイが気になって、ブーツが脱げなかった経験はありませんか?足裏の汗と古い角質が細菌によって分解されると、ツンとする独特な「足のニオイ」が発生します。ファッションとしてのブーツは素敵だけど、「足や靴下のニオイ」が気になって…。飲み会や合コンの会場で「まさかのお座敷!今、靴を脱ぐとマズい!」なんてことにならないようニオイ発生をおさえる対策をご紹介します。

足裏ニオイの原因とは?
足裏は、「エクリン腺」という汗腺が多く分布していて汗をかきやすい上に、靴によってムレやすく、細菌が増殖しやすい部位です。足裏の汗と古い角質が細菌によって分解されると、ツンとする独特な「足のニオイ」が発生します。

足のニオイ対策の基本
足のニオイ対策は、清潔が基本。入浴時に足の指の間までよく洗って清潔にし、入浴後はていねいに水気をふきましょう。また定期的な角質ケアも大切です。靴に湿気がこもるのを防ぐため、通気性の良い靴下を着用したり、靴に吸湿・消臭効果のある中敷を入れたりして履きましょう。また、靴は続けて履かず、3足以上をローテーションすること、履いたあとの靴は陰干しするようにしましょう。

適切な洗い方をチェック!

1.濃い目の洗浄液をつくる
洗濯おけに、5L程度のぬるま湯(40°C、お風呂のお湯くらい)を入れ、洗剤を入れます。洗剤は、「使用量の目安」に書いてある水量30Lの時の洗剤量を入れます。液体高濃度洗剤の場合(トップスーパーNANOX)は10mlが目安。除菌効果または抗菌効果のある洗剤がおすすめです。

2.液体酸素系漂白剤を入れる
商品の使用量の目安に従い、漂白剤を入れます。濃縮タイプの液体酸素系漂白剤(ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル)の場合は、50mlが目安です。手荒れが気になる方は、洗剤や漂白剤を入れるときはゴム手袋を使いましょう。

3.靴下を入れ、つけておく
靴下を入れて、30分~2時間つけおきします。

4.洗浄液ごと洗濯機へ
つけおきした靴下と洗浄液をそのまま洗濯機に入れ、ほかの衣類も加えて一緒に洗濯します。洗剤は、通常使用する量から、つけおきに使った分を差し引いて投入しましょう。消臭・防臭効果のある柔軟剤(ソフラン プレミアム消臭 ウルトラゼロ)を使用すると、さらに効果的です。

教えてくれたのは…お洗濯マイスター 大貫 和泉さん

お洗濯マイスター 大貫 和泉
(消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士 健康予防管理専門士)
プロフィール:
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
https://lidea.today/about

情報提供:
ブライトSTRONG 衣類の爽快シャワ
トップ スーパーNANOX ニオイ専用
アクロン
ソフラン プレミアム消臭
ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル
ソフラン プレミアム消臭 ウルトラゼロ

構成/CLASSY.ONLINE編集室

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