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歩行が安定せず転びやすい我が子。どうしたら安定した歩行が出来ますか?

  • 2022.1.16
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皆さんこんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。

今回は「歩行」についてです。最近の子どもは、歩き始めが早くなりましたね。ただでさえ乳児期と言われる0・1・2歳の子どもは、首から下の身体よりも頭部が大きいので、頭を支えることができず歩行が安定しづらいと言われています。さらに、歩き始めが早いと、ハイハイなどの期間が短い分、身体の体幹が弱く歩行が安定せず、転びやすいとも言われています。

今回は、子どもの歩行が安定するコツをお話ししていきたいと思います。

歩行に向けてのプロセスを大切にする

子どもの身体は、生まれてすぐに成長発達しています。視覚で物を捉え、物に興味を持ち、それらに触れてみようとする。触れるために手を伸ばし、時には全身を使ってずり這いをしその物を掴みに行こうとします。高低差があるところにある物をどうしたら掴むことができるのかを考え、そこで足や腰を使って踏ん張り、身体を支えて物を取ることで体幹が整います。

こうしたプロセスをきちんと踏んで歩行に繋がっていくのですが、周りの子どもが歩き始めたからとか、つかまり立ちができるようになったからという理由で、大人が子どもの手を引いて体幹が整っていないのに無理やり歩行へと進めてしまい、安定しない歩行になってしまうという背景があります。子どもの発達に合わせたアプローチが大切なことを理解しておきましょう。

転んだ時に手を出せていますか?

保育園でも早く歩き出した子と、しっかりプロセスを踏んで歩いた子では外遊びをした際に怪我をする率が大きく異なります。

私たち大人も歩いているときに転びそうになった時、頭で考えてから手を出すのではなく、無意識のうちに手を出していることを知っていますか? その時に力を入れるのは「首」です。首に力を入れて、頭を起こして重心を元に戻そうとします。この姿勢を保とうと思うから手が出るわけです。

しかし、歩行が不安定なお子さんは、手を出すことができません。首に力を入れて状態を起こそうとする力が備わっていないので手が出ないわけなのですが、そこで大切なのが、姿勢を変化させる運動や首に力を入れる運動が効果的になってくるんですよね。

首の力・全身の力を育てるのに効果的な運動

保育園では、以下のような運動を取り入れて体幹と首の筋力を整える運動を取り入れています。

・子どもをうつ伏せにさせて足首を持ち胸を反らせる運動。

・床面を子どもと一緒に音楽に合わせてリズムよく動く、はいはい運動。

・子どもの足首を持って、手だけを使って移動させる、手押し車の運動。

これらの運動は、首を立てて前を見ようとする姿勢になるので首にしっかり力が入り、首の力を鍛えるには非常に良い運動となります。他には、親子で向かい合って足を伸ばし、手を繋いで「押したり・引いたり」するリズム運動も効果的です。

今回は、「歩行」についてお話しさせていただきました。歩行は初めが肝心です。子どもの成長発達を見極めてから行う事、もし完成しないまま歩行してしまった場合は、日々の生活の中に、紹介した遊びを取り入れて、正しい歩行ができるように大人が整えていけるといいですね。

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