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パパに休みはない!? 休日に「子どもと遊んで」と言う妻の心理

  • 2015.8.17
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【パパからのご相談】

休みの日には、「子どもと遊んであげて」と必ず言われます。そのせいで休むことができませんし、ケンカになってしまうこともあります。日曜しかない休みをゴロゴロしてゆっくり過ごしたいだけなんです。 夫の休みを取り上げようとするのはなぜなのでしょうか?

●A. 「子どもと遊んであげて」には、“子どもとの関わりを強く持ってほしい”という意味合いが含まれているのです。

こんにちは。メンタルケア関連を中心に執筆をしているフリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

「たまの休みくらい……」という気持ちになっていらっしゃるのですね。確かに休みの日はゴロゴロしていたいというお気持ちはわかります。私も仕事明けにそう思ってしまいますから(笑)。

ご相談者様の文面から察すると、休みの日にお子さんと遊んであげているようですね。休みたい気持ちを抑えて、お子さんと向き合える、いいお父さんだと思います。お子さんは幸せですね。

奥様の言う、「子どもと遊んであげて」の言葉には、父親と子どもの関わりを強く持ってほしいという意味合いがあるのです。決して、休みを取り上げようとしているのではないのですよ。

●「子どもと遊んであげて」の言葉の意味を知っていますか?

奥様が言う、「子どもと遊んであげて」に対して、「ただ自分が休みたいからそう言っているのだ」と思ってしまっていませんか。実際、そういう場合もあるかと思いますが、多くの場合は、お父さんとのコミュニケーションを取ってもらいたい、父親という義務だけでなく、子どもと一緒に楽しんで時間を共有してほしいという思いがあるのです。

教育評論家の尾木直樹(尾木ママ)さんは著書の中でこう言っています。

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ママに代わって相手をして欲しいって意味じゃなく、パパとの遊びを通じて社会性を身につけて欲しい、パパの立場からしっかり教えて欲しいということなの

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お母さんとの関わりは日々の中でたくさん持つことができていますが、お父さんとはなかなか時間が取れないことが多いです。公務員で時間通りに仕事が終わって、残業がないという仕事でない限り、毎日関わってあげられることってなかなかないですよね。

お父さんと遊ぶことで子どもたちがどんなに楽しい思いをすることができるか、学ぶことができるか、そこが大事なところなのです。

●父親は義務?

子どもがいるからお父さんなのではありません。子どもと同じ時間を共有し、一緒に楽しむことができる関係があってこそです。子どもを慈しんで、子どもと楽しむことを一番大切にしてほしいと思います。

子育ては夫婦2人でするものですよね。外で働いている以上、疲れてどうしようもないときも多いと思いますが、少しの時間でもお子さんとの関わりを持ってあげてください。

そうすれば、奥様もご相談者様の休む時間を確保するくらいのことをしてくれるでしょう。義務感で子どもに関わるのではなく、“家族みんなのために大事なこと”という捉え方をしてみてはいかがでしょうか。

●“父親は休むな”ということ?

奥様はきっと思っています。「夫が一生懸命に働いてきているのだから休ませてあげたい」と。しかし、子どもが成長する過程で父親との関わりがどんなに大切かということをわかっているのでお願いしているはずです。

私も主人に、「子どもと一緒に遊んであげて」とよくお願いします。朝早くから夜遅くまで仕事をしているので、休ませてあげたい気持ちが大きいです。でも、やっぱり父親との関わりをもってほしいと思い、休んでもらうことより子どものことを選んでしまいます。

妻は決して、「絶対に休むな」と言っているわけではありません。どうしても遊べないときは、子どもに理由を説明してあげればいいのです。

「お父さんね、ちょっとお仕事で疲れちゃったんだ。○時まで休ませてくれるかな? それから遊ぼうね」こんな声かけをするだけで、子どもはちゃんと納得します。お父さんのことを大切に思っていますから、ちゃんと聞き分けることができます。

奥様にもそのように話してみましょう。ケンカになったりせず、「その間は静かにしようか」と子どもたちに言い聞かせてくれるはずです。

その代わり、約束をしたらきちんと守りましょう。ここで、「やっぱりもう少し休ませて」なんて言ったら、「お父さんが嘘をついた」となってしまいますから。そうなると、子どもの心に“お父さんは嘘をつく”ということが刻まれてしまいます(体調が悪いときはそのことをよく言って聞かせましょう)。

ご相談者様は子どものとき、「お父さんと遊びたい」と思ったことはありませんか? 大人になってしまうと、子どものときの気持ちは忘れてしまったと言う人が多いでしょうが、無意識の中には何かしら残っていると思います。

少しの時間でいいので、一緒に楽しんで、お子さんの成長に関わってあげてほしいと思います。

【参考文献】

・『ほめすく 〜叱らずほめて、すくすく子育て〜』尾木直樹・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

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