1. トップ
  2. 恋愛
  3. 結婚?出産?女性のキャリアについて気になる質問をぶつけてみました!

結婚?出産?女性のキャリアについて気になる質問をぶつけてみました!

  • 2022.1.10

仕事をしていくうえで、自分のキャリアをどのように積み上げていくのか悩んだことはありませんか? 結婚や出産を考慮すると、何を優先するのが正解なのか分からなくなってしまうこともあるかと思います。今回は、年間10万人が利用する就職サイト「CheerCareer(チアキャリア)」の生みの親である「株式会社Cheer」代表取締役の平塚ひかるさんに、女性のキャリア形成について気になる質問をぶつけました。

結婚や出産は、ある程度のキャリアを積んでからの方が良いのでしょうか…

その人の人生設計次第だと思います。また、どのくらいのキャリアを歩んだら結婚・出産すべきなのか、などの物差しも個人差があるので自由な思想で良いと思います。私の場合は若いうちにとことん働き、27歳で結婚・出産をしました。22歳で執行役員になったのでそこからがむしゃらに働いて実績やキャリアを積んだうえで、結婚・出産を経験しています。その際に私は職場復帰のタイミングで不安にならないよう、復帰後も力を発揮し活躍できるだけの実力が身についている自負はありましたので出産におけるキャリアへの影響という観点での不安などはありませんでした。

結婚・出産におけるキャリアへの影響を懸念する方へお伝えできることとしては、万が一今の会社で出産などを支援する環境が整っていなかったとしても、自分次第で変えられる、ということです。今は時代の流れとしても非常に女性の活躍を支援する風潮が高まっていることもありますし、自分がキャリアを積んで実績が評価されると、社内でも同様の立場の人が今後増えてくることを想定し、仕組みづくりや体制づくりにも取り組めるようになります。私自身の話で言うと、出産のタイミングで勤めていた会社はベンチャー企業でしたが、私の出産を機に、さまざまなルールや環境を会社が柔軟に整え、キャリアを応援してくれました。現地点で存在する会社のルールや支援の仕組みは全てではないと実感できるのもキャリアを積んできたおかげだと認識しておりますので、とことん若いうちにしかできないアグレッシブな働き方を経て実力をつけることも、すばらしいことだと考えています。

産休育休後、復帰するために必要な前準備を教えてください

私の場合は、結婚・出産を経てキャリアで何か諦める……ということを避けたい思いが非常に強かったため、子供が生まれた際に預けられる保育園や活用できる自治体の仕組みなどは事前に調査を徹底していました。その際に意外と知られていない認可以外の企業保育の取り組みなどを知り、企業主導型保育を活用するようになりました。住んでいる地域によっても大きく支援の仕組みが異なりますので、そのあたりの地域差を押さえておくこともポイントです。

また、早急に仕事のライフサイクルに戻れるよう体型を元に戻すことを念頭に入れ、骨盤矯正やストレッチを含め細かくチェックし実行していました。そして、私が育児と仕事の両立を実現できた大きな要素は、パートナーの存在です。SNSなどで取得した出産や子育てに関する情報をパートナーにも事細かにシェアし、育児の大変さや楽しさを共有するよう意識していました。出産前にお互いがお互いのキャリアを支え合う体制を構築できていたことが大きな要素だったと感じています。

これから産休育休に入られる方は、初めての出産で不安になることも多いかと思いますが、今はネットでたくさんの先輩ママの情報が取得できる時代なので、周りにいらっしゃるご家族の方々と協力体制を構築してみんなで助け合える環境の準備をしていただけたらなと思います。事前準備次第で、とても有意義な子育てと仕事の両立ライフができると考えています。

理想のキャリアを手に入れるために、押さえるべきポイントを教えてください

将来のなりたい姿をできるだけリアルに想像した上で、その理想と今の現状のギャップを埋めるべく戦略を立てることが非常に大事です。その上で、よく起こる典型的な例として、たくさん思考してキャリアについて悩む人ほど、頭でっかちになって実はアクションまでできていないということです。考えるだけ考えて何かと理由をつけてアクションしない……時間だけが過ぎているケースはたくさん存在します。思い描く目標や夢がある場合は、“考えながら動く”というスタイルも時としては重要です。10割の完璧を追求して遅くなるくらいなら、6割のクオリティでアウトプットし、相手のフィードバックや意見を生かして磨いていきましょう。時間はあっという間に過ぎていくものであり、有限です。自分が何か目指したいキャリア・夢・理想があるのであれば、まずは一歩踏み出すことです。

30歳を超えてからのキャリアチェンジは難しいでしょうか?

キャリアチェンジに何を求めるのかにもよってさまざまではありますが、確率論の問題として未経験の領域に挑戦する場合、企業は人のポテンシャルを評価し、育成する投資要素を加味して採用するので、若いという点は武器になるとは考えます。
しかしながら業界や職種などによって求められる適正も異なるので一概には言えませんし、最後は一般論の枠を超えるほどの覚悟や意志、それに伴う行動で、自分次第で道は切り開けるものであると考えます。

教えてくれたのは

「株式会社Cheer」代表取締役・平塚ひかるさん

立教大学在学中、株式会社アイ・パッションに参画。入社3ヶ月、22歳にして最年少執行役員となる。取締役としてマーケティング・開発・広報・人事も担当。2020年7月に独立、株式会社Cheerの代表取締役に就任。ベンチャー企業における意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人。第一回日本中小企業大賞MVP受賞。1児の母でもある。Twitterはこちら

元記事で読む
の記事をもっとみる