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韓国トップ女優がひた走ってきた20年、ペ・ドゥナの“これまで”と“これから”【インタビュー後編】

  • 2022.1.10

2021年はNetflixにおける韓国作品の躍進が際立った1年だった。『イカゲーム』『地獄が呼んでいる』に続き、去る12月24日に配信が開始した『静かなる海』がその勢いを受け継いだ。

ペ・ドゥナは、本作で宇宙生物学者で動物行動学者のソン・ジアンを熱演。「宇宙服まで着るんだな」と冗談交じりに言ったペ・ドゥナは、「宇宙服が重かった。1日中着て7カ月間撮ると、僧帽筋が発達した」と撮影の苦労を語ってくれた。

その一方で、「それでも、これまでアーチェリーや卓球、格闘技など、体力を使う役を演じてきたので、そのような点は大変ではなかった。視聴者の感情をリードしていかなければならないキャラクターだったので、プレッシャーが大きかった。逃してはいけないという強迫観念が強かった」と打ち明けている。

(画像=Netflix)『静かなる海』ポスタービジュアル

大変だった撮影でも、いいこともあったようだ。共演したコン・ユ、イ・ムセン、イ・ジュンも大きな力になったが、特にキム・ソンヨンとキム・シアに対する気持ちを明かした。

まずキム・ソンヨンについて、「先輩は本当に最高だ」と強調し、「劇中の役だけでなく、女優ペ・ドゥナとしても本当に頼りにしていた」と厚い信頼を示した。また、「シアはとても大切だ。吹けば飛ぶような、放っておくと壊れるような儚くも美しい存在だ。役のために手の爪、足の爪をすべて伸ばしてきた。プロフェッショナルで大人10人分よりも大人びた女優であり、尊敬している」と付け加えた。

1999年にデビューしたペ・ドゥナはこの20年間、韓国コンテンツの発展と変化を中心で直に感じ、ともに成長してきた。

この点については「いい方向に発展していると思う」とし、「女優として活動の舞台が広くなって感謝している。日本やアメリカ、フランス映画を撮影するために海外で仕事をしてみたら、韓国の映画人として私たちはこういうことが違うんだなと感じながら、自分自身をもっと客観的に見るようになったことが良かったと思う。視野が広がった」と伝えた。

(写真=Netflix)ペ・ドゥナ

20年を歩む過程で、活動の舞台を広げてきたペ・ドゥナだが、韓国での活動も休んでいない。休まず働く原動力について尋ねると、「より強くぶつかることは、結局は私の戦闘力になるという考えがある瞬間から生まれた。撮影の時、自分が骨身を惜しむ必要がなかった」とし、「できるだけ多くの経験値を積もうと思う。今もジャンルを問わないし、好きなジャンル、役割もなく、主演・助演も問わない。良い作品があれば、低予算でもインディペンデント映画でも、ブロックバスターでも好きなことをする」と無邪気に笑った。

◇ペ・ドゥナ プロフィール
1979年10月11日生まれ。韓国・ソウル特別市出身。演劇俳優である母キム・ファヨンの影響を受け、幼少期から女優を夢見る。兄はCM監督のペ・ドゥハン。1998年にモデルデビューすると、翌1999年に日本映画『リング』の韓国リメイク作品『リング・ウイルス』の貞子役として女優デビューを果たす。そして2000年に出演したポン・ジュノ監督の長編デビュー作『ほえる犬は噛まない』で主演を務めブレイク。日本作品にも出ており、2005年に『リンダ リンダ リンダ』、主演を務めた2009年の『空気人形』では、第33回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を獲得。日本映画への出演が、後の海外進出へのきっかけになったと明かしている。今ではNetflix作品やハリウッド映画など世界を舞台に活躍しているが、韓国映画・ドラマにも継続して出演しており、韓国版『最高の離婚』『秘密の森』といったドラマも好評を博した。

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