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村上小説の妄想食卓「名刺サイズの上品なサンドイッチ」

  • 2022.1.10
名刺サイズの上品なサンドイッチ

『ダンス・ダンス・ダンス』上

こういうところでサンドイッチを注文すると名刺くらいのサイズの上品なハム・サンドイッチが大きな銀の皿に四つもられて出てくる。
ポテト・チップとピックルスが芸術的に配されている。

名刺サイズの上品なサンドイッチ

「名刺サイズの上品なサンドイッチ」

主人公の記憶からは程遠い、26階建ての堂々たる建物に変貌を遂げていたホテルへと足を踏み入れた際の描写。小さめの「名刺サイズ」に几帳面に切り揃えた、いかにも上品なサンドイッチに合うのはぴかぴかのシルバーのプレート。ピクルスも同様に形の揃った小ぶりのものがピックに刺してあるはず。添えるグリーンがレトロにパセリなのも、ホテルの雰囲気から連想。

Information

『ダンス・ダンス・ダンス』上巻/村上春樹

『ダンス・ダンス・ダンス』上

このシーンの「新・いるかホテル」こと「ドルフィン・ホテル」は物語の重要な鍵の一つ。講談社文庫/上巻¥814。

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