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厳選!メンズショップ14 vol.3|MANHOLE

  • 2022.1.9
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並ぶのは、背景やディテールを熱く語りたくなる洋服ばかり。店主との会話はいつでも刺激に満ちている。プレッピー、ミリタリー、ワーク、アウトドア…、掲載した商品はすべて『GINZA』読者におすすめです。

MANHOLE

誰もが吸い寄せられる
青山の“マンホール”

半地下にあるこの店の扉を開けたら、シャツの襟をはだけたワイルドな風貌の店主・河上尚哉さんと目が合う。

この日はたまたまこういう格好をしていたのだそう。

「自分が理由なく遠ざけていたもの、苦手意識を感じていたものを受け入れることで、新しい可能性を探しています」

展開するのは、マイペースにデザイナー自身が着たいものや作りたいものを作り続けている〈クラス〉など、メンズカジュアルの中でも一癖あるものが多い。

それをいかに“日常着”として楽しむか。それを言葉と着こなしで教えてくれる。

インドのものづくりに魅了されたクリエイティブディレクターの津村将勝さんが、2011年にスタートしたブランド〈ピリオド フィーチャーズ〉のシャツ ¥140,800。シルクに手刺繡。とても手の込んだ作りで、鏡を見るのが楽しくなってくる。

ダブルネック仕様のインライン商品を、あえてシングルネックのラグランスリーブで別注。レディスっぽい雰囲気にアレンジしてもらった〈カンタータ〉のクルーネックセーター ¥96,800。「色にもこだわりました。ナイスブラウンです」

中台さんが仕入れた、2002年製〈コム デ ギャルソン オム〉の3つボタンテーラードジャケット ¥24,200。メンズものではあるが、ネイビーとレッドを基調としたチェックパターンに、丸みを帯びたシルエットは、女性が着てもかわいい。

ベルリンとパリを拠点にするファッションブランド〈ブレス〉定番のパジャマパンツ ¥64,900。今季仕入れたのは、縮絨ウールバージョン。この生地感と細身のシルエット、それに女性的なたたずまいが、スウェットパンツとはまた違った表情を作ってくれる。

店内に置かれた、古い作品集や書籍は河上さんの私物。「暇なときにお客さんと開いて、いろんなことを一緒に感じたいんです」

最奥部は、河上さんの相棒、中台竜郎さんが買い付けする古着コーナー。ハイブランドからボロボロの古着まで同じ目線で並ぶ。

GINZA2021年10月号掲載

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