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正義のつもりのずるい言葉を、脱ぎ捨てるための1冊。

  • 2022.1.5

書物からもらったメッセージで生き方や価値観が変わることもある。クリエイター32人が、いま読み直したい本、薦めたい本とは?

エリイ(Chim ↑ Pom)

芸術家

正義のつもりの狡猾な鎧を、ニュートラルに脱ぎ捨てて。↓

『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』

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「これは、大人より弱い立場にある子どもが“ずるい言葉”にだまされないためのヒントを伝える、中高生向けの本。でも、大人が読んだほうがいいと私は感じました。日常的なシーンで使われがちな29の言葉と、なぜそれが“ずるい”のかが解説されているので、自分と照らし合わせて読んでほしい。いちばん初めは、『あなたのためを思って……』。これは、その子でなく、言葉を発した本人がコントロールしたいためですよね。『いちいち取り合っていたらそいつと同じレベルになっちゃうよ』『私には偏見がないんで』もよく聞く言葉。『いまはそういう時代じゃないからね』……どきりとしませんか?」

Ellie (Chim↑Pom)/ 現代社会に全力で介入した創造を続けるアーティストコレクティブChim↑Pomのメンバー。森美術館で大規模回顧展を開催予定。

*「フィガロジャポン」2021年11月号より抜粋

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