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「え? みそ汁に入れるだけ!?」腸内環境を整えるためにトッピングしたいものとは【管理栄養士解説】

  • 2022.1.3

テレビの健康番組などでも話題になった“ヨーグルトみそ汁”。意外な組み合わせのように見えますが、実際に試した人の声を聞くと“コクが出ておいしい”という声も。そこで、健康効果にはどのようなものがあるのか、また、具にはどんなものが合うのかなど、ヨーグルトみそ汁を試す前に知っておきたいことを医学博士・管理栄養士の本多京子先生に聞きました。

みそ汁には植物性ヨーグルトがおすすめ

管理栄養士の本多京子先生によれば、みそ汁にヨーグルトを入れることによって栄養効果が倍増すると言います。

「みそとヨーグルトは発酵食品として、どちらも健康効果が期待されており、合わせることで、その効果をダブルで得ることができます。

ヨーグルトにもいろいろな種類がありますが、植物性ヨーグルトの新星として注目される大豆ヨーグルトを入れた場合、以下のような健康が期待できます。

・ 腸内環境を整え、便秘改善に役立つ


・ 乳酸菌と麹菌がダブルで免疫力をサポート


・ 野菜をとりやすいため、体調を整えられる


・ カロリー控えめでダイエットに役立つ


栄養素としては、たんぱく質、食物繊維、乳酸菌、麹菌、葉酸、大豆イソフラボン、大豆オリゴ糖、ビタミン、カルシウムなどをとることができます。 たんぱく質や大豆イソフラボンには抗酸化作用があり、大豆が持っている有用菌を摂取できるので腸活にも有効です 」(本多先生)。

抗酸化作用や腸活に有効、ならば健康や美容に気を付けたい40~50代女性はぜひ試してみたいところ。ところで、大豆ヨーグルトはほかのヨーグルトと何が違うのでしょうか。ヨーグルトには乳から作る動物性ヨーグルトと植物性ヨーグルトがあり、植物性ヨーグルトは豆乳ヨーグルトがよく知られています。大豆ヨーグルトは大豆をまるごと発酵させたヨーグルトで、大豆が持つ栄養素がそのまま含まれ、同じく大豆から生まれるみそとの相性は抜群だそうです。

とっても簡単! ヨーグルトみそ汁の作り方

いつものみそ汁に入れるだけ!

それでは、実際にヨーグルトみそ汁を作ってみましょう! いつものみそ汁にインするだけでOKなのですが、本多先生がレシピを紹介してくれました。

■レンチンで簡単、トマトとエリンギのおかずみそ汁

●材料
じゃがいもとエリンギのみそ汁、大豆ヨーグルト、トマト

●作り方
①トマトをひと口大にカットする。
②器にじゃがいもとエリンギのみそ汁をよそい、①、大豆ヨーグルトを大さじ2杯程度(1人前)を入れて、軽くかき混ぜる。

「みそ汁がない場合は、だしの素とみそをお湯で溶き、電子レンジでチンをしたじゃがいもとエリンギ、生のトマトを入れればOKです。

忙しい朝も、前日の夕食のみそ汁に大豆ヨーグルト入れるだけででき上がりです。コクがプラスされて、前日とは違った味わいになります。野菜をたっぷり入れた具沢山みそ汁にすれば、さらに栄養バランスのとれた一品になります。インスタントみそ汁でもOKです」(本多先生)。

次に、洋風アレンジのレシピも紹介します。

■朝3分、大豆ヨーグルトとブロッコリーとコーンの洋風仕上げ

●材料
キャベツのみそ汁、大豆ヨーグルト、ブロッコリー、コーンの缶詰

●作り方
①ブロッコリーをひと口大にカットし、電子レンジでやわらかくなるまで加熱する。
②器にキャベツのみそ汁をよそい、①、コーン、大豆ヨーグルト大さじ2程度(1人前)を入れて、軽くかき混ぜる。

忙しい朝は、ブロッコリーとコーンは冷凍でも良いそうです。

「大豆ヨーグルトを入れることで少し酸味が加わり、肉料理やカレーなど和食メニュー以外とも相性が良いみそスープになります。大豆ヨーグルトをインすることで、コクが増し味が深くなるため、簡単調理でおいしく仕上がります」(本多先生)。

まとめ

豆乳ヨーグルトと大豆ヨーグルトは似ていますが、大豆ヨーグルトにはおからが含まれるため、食物繊維とミネラルが豊富だそうです。大豆を丸ごと使った発酵食品として、“第二の納豆”とも言われているそう。デザートとしてだけでなく、おかずとしてヨーグルトを楽しんでみてはいかがでしょうか。

監修/本多京子先生(医学博士・管理栄養士 )
実践女子大学家政学部食物学科卒業。東京医科大学で医学博士号を取得。日本体育大学では「子供の食と栄養」を35年間担当。NHK「きょうの料理」をはじめ、健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数提供し、栄養や食に関する著書は60冊を越える。現在、NPO法人日本食育協会理事。

取材協力/ フジッコ株式会社

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著者:mido

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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