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なぜ、痩せたい部分は思いどおりに痩せられないの?

  • 2022.1.2
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なぜ、痩せたい部位が痩せられないのだろうか?それはいい質問だが、結果はしばしば同じだ。何らかの理由であなたが体重を減らしたい時、ダイエットには成功するが、痩せたい部位が痩せることは極めて稀だ。その理由を専門医が解説する。

この現象を理解するためには、私たちの身体の形態を考えなければならない。photo : Getty Images

痩せたり太ったりすることに関しては、誰もが平等ではないという事実がある。それに加えて、当たり前のことだが、私たちが体重を減らそうとする時、希望する部位が痩せることはほとんどない。非常に苛立たしいことかもしれないが、それには理由がある。

身体形態の欠点

「気をつけていれば、身体のどの部位からも体重が減るが、必ずしも望む場所からではありません。同様に、どの部位からでも体重が増えるわけではないということが明らかになりました」と、栄養・内分泌専門医であるピエール・ニスは強調する。

この問題の本質を理解するためには、自分の体型を検討する必要がある。それは、性別、民族、年齢、ホルモンの状態(たとえば、更年期であるかどうか)、遺伝など、さまざまな要因によって異なる。「これらの要因により、脂肪は身体の特定の部位に蓄積され、ほかの部位には蓄積されません。そのため、同じkg数の増加でも、更年期の女性はお腹に、更年期ではない女性はお尻に脂肪が付きます。また、減量の場合も原理は同じです」と、ビシャ病院に勤務する栄養・内分泌専門医であるボリス・ハンセルは説明する(1)。

つまり、事前に勝負がついてしまう要因があるのだ。栄養学専門医であり、『皿の上の耽溺(L’Indulgence dans l’assiette)』の著者であるローラン・シュヴァリエ(2)は「まるで身長160cmの人が170cmの人になると決心するようなものです。不可能です」とコメントしている。しかし、ターゲットを絞った脂肪攻撃はまだ可能だ。「体重増加が腹部に集中している場合は、専門家による管理が必要となり、糖分や血糖値の高い食品を控えた食事を摂らなければなりません。ストレスに対処することも必要でしょう」と、ニス医師は言う。

最も減りやすいお腹の脂肪

痩せたいと思ったら、「賢く、筋肉を落とさないように気を付けてダイエットすることが大切です。筋肉が発達すればするほど、基礎代謝が上がり、消費カロリーが増えます」とシュヴァリエ医師は念を押す。そのためには奇跡的なレシピはないが、バランスのとれた食事と定期的な運動が必要だ。

多くの人が考えていることとは逆に、「お腹の脂肪は最も落としやすい」とハンセル医師は言う。そのために、毎朝50回の腹筋運動をする必要はない。これらの運動では「決して痩せない」と指摘する。その代わりに、有酸素運動を重視する。どのようなスポーツでもよいのかというと、シュヴァリエ博士は次のように断言している。「お腹の脂肪を減らすためには、積極的に歩いたり走ったりすることが良い結果をもたらします」

(1) ボリス・ハンセル医師とパティシエのブノワ・モリンの共著者『脂質と糖質を含まない、またはほとんど含まない!今までとは違う食の楽しみ方 ( Sans gras ni sucre ou presque! Être gourmand autrement ) 』Flammarion出版、価格18ユーロ(2) ローラン・シュヴァリエ医師は、カステルノ=ル=レ(エロー県)にあるクリニック・ドゥ・パークの栄養・環境医学部門の責任者でもある。著書『皿の上の耽溺( L’Indulgence dans l’assiette)』Fayard出版、価格15ユーロ

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