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新春のミラクル体験

  • 2022.1.2
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あらたまの新しい年のお慶びを申し上げます。 年が改まりました。 「もういくつ寝るとお正月?」 「あと364日・・」というわけで、机の上に置いてある日めくりカレンダーは、まるで厚切りの羊羹みたいにピカピカの新年です。

年明け早々、縁起でもないけれど今回は、臨死体験したお話を少々。

ノンフィクションなので迫力十分! 我が身に起こった実の話。

これは運は「間」に左右される、つまりタイミングによって明暗を分けることがあるという例え話です。

あなたにも思い当たるふしがありませんか?

間に合わない、間違えるなどから魔が入り、もの事がストップしてしまったことが?

うまくいかない原因はタイミングが合わないことがほとんどです。

さて、時は1997年1月10日23時慶応病院、緊急病棟。

「あ~よかった。 目を覚ました。」というような声が遠くの方から聞こえ、枕元には家人・友人・看護師さん…。

はて? さて? つらつら思うにもしかして? 私…暫くの間、死んでいたのかも?

でも? どうして? 何故? の答え合わせを時計を戻してドキュメントしてみます。

同年1月年明け早々、歯科に出かけると「歯石がありますね。除去しましょう。」

「はい、わかりました。」 そして、ここから生と死を分けるドラマのハジマリ、ハジマリ。

ここから先は、その後をデータ風に進行します。

8日 歯が痛い。ジンジンから激痛に変わる。

9日 夕方、ルネ・ヴァンダール研究所新年会。

激烈な歯痛があるものの原稿の締切があり、夜は歯の痛みを抱えながらの執筆。

10日金曜日 朝、歯科に連絡を入れるものの夕方まで、予約で一杯なので5時以降でないと診察できないという。

10日17時半 出向き診察。

「ア~、これはもう抜くしかありませんね…でも金曜日の夕方、当院は抜歯しないことになっているので、来週月曜日の午前中に来てください。」

★1枚目の幸運のカード。もしここで、抜歯をしていたら…。

そこで、「もう辛抱できない!」と、もう一軒別の歯科に駆け込み、ここで麻酔の注射。

そう…その後、帰宅する横断歩道の真ん中でだんだん、気が遠のき身体中続々と寒気が走り、足元がふらつき…。

★この場所が良かった。

研究所付近の交差点。すぐにスタッフの救助あり。 更に新年のご挨拶に訪れていた慶応病院の看護師さん。

(前年の11月、ジュノン主催の鑑定会で意気投合!)

★これが2枚目のラッキーカード。

家に担ぎこまれた私、この時すでに意識不明。 スタッフが知人の病院に連絡するものの、知人は数分前に帰宅。

(もし、ここで知人がいたらその病院に搬送なので運の流れが変わってしまう)

当然ここは救急車ということになるが、ここで更なる運の分かれ道。 救急隊員がベッドの確保状況で「女子医大」に進路決定。

が、しかし…ここでご挨拶に来ていた慶応病院ICU看護師さんの登場。 「なにがなんでも、慶応に行ってください!」と直談判。

★このあたりでも幸運のカードを引きつづけ、もし女子医大に搬送されていたら…?

そして…慶応病院へと送られた風前の灯の命。 ここで、もうひとつのミラクルが起こる。

“凄い熱とふるえと、意識の混濁。血圧20バイタルNG。 「これは、インフルエンザの劇症タイプ」 との救急医の診断でまずは内科預かりに。

と…思いきや、ストレッチャーに乗せられている、もはや仏寸前の私をすれ違いざまに発見して下さったのが、前年からお世話になっていた口腔外科の教授。

「あ! 通院患者の神野さん。何故? どうしたの? 」から付き添いの者が「実は歯科の帰りに、意識不明に」と説明。

★更なるミラクルカード。

「これは麻酔ショックと歯石除去に起因する感染症」

よっしゃ! と口腔外科にバトンが渡り、直ちに対策開始。

という流れから、あの世への玄関に一歩足を踏み入れたところで、首根っこをつかまれてこの世へと出戻り…。

冒頭の1997年1月10日23時から時計を巻き戻しながら考えるに、どうやら歯石をとった箇所から細菌が侵入して、感染症をおこしてしまったようです。

最悪の場合には敗血症にて死亡。 或いは抜歯と麻酔のショック死などが考えられると後で聞き、ゾッとしてしまいました。

もしも、

・金曜日の夕方以前に歯科に行っていたら?

・慶応の看護師さんと知り合っていなかったら?

・彼女が新年のご挨拶に来ていなかったら?

・知人がまだ病院におり、その病院に行くことになった場合には?

・慶応病院に搬送された後に、口腔外科へとストレッチャーが向かわなかったら?

次から次へと目まぐるしく変わる舞台と手の中に配られる様々なカードのことを思い、死から生へのジグゾーパズルはどのピースがひとつ欠けても完成しないような気がしました。

退院をする日に会計清算書を見たらなんと4万3000円也!

この年の冬はインフルエンザが猛威をふるい、連日万床のため、ずっと差額ベッド代のない病室で過ごしたおかげなのですが…、それにしても…。

あんなに生きるの死ぬのと大騒ぎをしたのに、この数字とは、と拍子抜け (+_+)

ちなみに臨死体験らしきものは、故立花隆氏がどこかで語っていたこの世から肉体が離れる時に、脳の中から何かの物質が出て、一瞬夢見るような心地になるとか?の言葉どおり、ほわっとした感覚とともに、身体が浮くような?意識はなくても本人的には苦しみから解放されていたような記憶が、ほんのりと残っています。

退院後、この歯科は突然、閉院し現在は美容院に。

そののち、私は名医の歯科医と出会い、めでたし、めでたし、というお話です。

さて、年末の事。

名古屋から鑑定希望の方が上京してきました。 そのお嬢さん曰く、

「母が30年ほど前に先生に鑑定をして貰い、結婚を決意しました。そのご縁で先生に占いをお願いしました。」

こんな事を聞いて縁の繋がりの深さにとても驚きました。 そんなことも、またミラクル! ですネ。

今年も毎月お便りしますね。 今月の後半からは一年の中でも一番寒い季節です。 コロナがまだ猛威を振るっています。

自己免疫力を高めるためにも、風邪をひかないように気をつけて元気に過ごしましょう。

皆様にとって今年が素晴らしい1年でありますように。

エミール・シェラザード

お話/神野さち(エミール・シェラザード)先生

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