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リサとガスパール展開催中♪作者インタビュー【前編】キャラクターの誕生秘話は

  • 2015.8.11
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絵本やグッズ展開などで人気のキャラクター・リサとガスパール。現在、松屋銀座で「リサとガスパール展」が開催されており、日本初公開を含む約150点の貴重な原画やスケッチなどを展示していることで話題となっています。 本展覧会に合わせて来日した作者ご夫婦、ゲオルグ・ハレンスレーベンさん(写真右)と、アン・グットマンさん(写真左)のインタビューを前後編でお送りします。 前編である今回は、リサとガスパールの誕生秘話について、お話を伺いました。

はじめは一冊の手帳から

――日本でも人気の「リサとガスパール」ですが、このキャラクターが生まれたきっかけは何だったんでしょうか?

ゲオルグ・ハレンスレーベン(以下、ゲオルグ)「きっかけは、一冊の赤い手帳からでした。妻のアンが欲しがっていた赤い手帳に、愛らしく不思議な生き物を描いてプレゼントしたんです。今考えれば、それがリサの原型ですね。アンはそのイラストをとても気に入ってくれて、そのキャラクターを使って物語を作り始めたのが、リサとガスパールが生まれたきっかけです。今回の展覧会では、その赤い手帳や、数年前に書いた絵も持ってきています。初めはカンガルーに似ていて、栗色でお腹の部分は白っぽく、尻尾も長くて鼻もとんがった、細身のキャラクターでした。今と比べて見てもらえれば、変化がわかると思いますよ」

アン・グットマン(以下、アン)「徐々に全体の色が淡くなり、丸みをおびてきたのよね」

不思議な生き物・リサとガスパール

――不思議なキャラクターですよね。うさぎっぽくもあり、犬っぽくもある。性別も謎につつまれています。

アン「確かに、耳はうさぎのようだし、見た目は犬に近いかも」

ゲオルグ「このことは色々な人から言われますね。たまたま見たあるWEBサイトでは、犬として紹介されていたこともありました(笑)。架空の動物にしたいと思っていたんです。動物だけど、人間のように二本足で立つし、マフラーもしている。動物なのに人間っぽいのが特徴ですね」

――リサとガスパールの日本での人気について、どう感じていますか?

ゲオルグ「僕がアンに贈った赤い手帳がきっかけで、キャラクターが生まれ、絵本になり、こうやって日本にも広がっていくことは、当時は想像していませんでした。こうしてインタビューを受けていることも不思議な気持ちです。計算や計画はしていなくて、自然に自発的に生まれたものが、これだけ広がっていっているのですから」

<後編に続く>

ゲオルグ・ハレンスレーベン

1958年ドイツ生まれ。幼いころから水彩画に親しみ、大学卒業後はローマで画家としてスタート。 パリでアン・グットマンと知り合い、結婚。 「リサとガスパール」シリーズ以外にも、「ペネロペ」シリーズや「イザベルと天使」(金の星社)など作品多数。

アン・グットマン

1970年パリ生まれ。小説家だった父の影響で、絵本の創作活動に。 出版社でデザインの仕事をしているときにゲオルグと出会い、結婚。「リサとガスパール」シリーズでは、お話とブックデザインを手がけている。

© 2015 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre

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