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親子でシュミレーション! 披露宴で子どもを静かに過ごさせるコツ

  • 2015.8.11
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【ママからのご相談】

近々親戚の披露宴に子連れで参列します。息子は年中さんです。3時間弱の披露宴中に大騒ぎしたりしないかと心配しています。静かにしていてもらうために、どのような準備をしておけば良いでしょうか?

●A. 前日までに望ましい振る舞い方を教え、練習をしておくと効果的! 当日は臨機応変な対応を!

ご相談ありがとうございます、ママライターのパピルスです。

子連れでの披露宴参加はとてもプレッシャーがかかりますね。この日のために前々から準備をして臨んでいる新郎新婦にとっては、人生の節目となる大切な日ですし、大勢の親戚も集まる機会ですから、ご迷惑をおかけする事態は避けたいですね。

しかし、子どもは人が大勢いればいるほど、テンションが上がります。また、初めての場所で初めてのセレモニーとなると、逆に緊張感からグズグズになるタイプのお子さんもいると思います。

場をわきまえた振る舞いが求められるシチュエーションで困らないために、どのような準備をすれば良いのでしょうか? 今回は、『どならない子育て』(伊藤徳馬・著)から、効果的な子どもへのアプローチ方法をご紹介します。

●披露宴での大暴れを阻止! “予防的教育法”のポイント3つ

怒鳴ったりせずに、子どもに望ましい振る舞いをしてもらいたければ、“事前に子どもに説明をしておく”という方法をとりましょう。これは“予防的教育法”と呼ばれています。

●(1)望ましい行動を具体的に教える

披露宴の前日か前々日くらいになったら、お子さんにもうすぐ“披露宴”(分かりやすいように“結婚式”でも良いと思います)に行くんだよということを伝え、そのときに親が、「こうしてほしい」という行動を伝えます。

例えば、

・「おじいちゃんやおばあちゃんに会えるから、うれしい気持ちで走り回りたくなると思うけど、ママの隣の席に座っていてね」

・「おいしそうなご飯が運ばれてくるから、すぐに食べたくなるかもしれないけど、ママが食べていいよと言ってから食べてね」

・「みんなが静かにお話を聞いているときには○○君も静かに聞こうね。何か言いたいことがあったら、ママの耳の近くで小さな声で伝えてね」

など、具体的に伝えることがポイントです。

「大事な式だから、お利口さんにしていてね」「はぁーい!」というやり取りでは、子どもは具体的にどうしていれば、「お利口さん」なのかが分からないため、望ましい行動をとることが難しくなり、ほとんど効果がないでしょう。

●(2)理由を伝える

(1)で教えた行動をとると、お子さんにとってどういう良い結果があるかという理由を教えます。

例えば、「みんなが静かに誰かのお話を聞いているときには、小さな声でママのお耳の側で話してね。その方が○○君のお話がママによくわかるから」といった感じです。お子さん目線での理由であれば理解してもらいやすいのです。

●(3)実際に練習してみる。うまくできたら褒める

ママ:「じゃあ、練習してみるよ。このテレビの人のお話(ニュースなど)が終わるまで、静かに聞いてみようか。途中で何か言いたいことがあったら、ママのお耳の側でこっそり小さな声で言ってみてね。はい、よーいスタート!」

子:「ママ、あのね……(ママの耳元にひそひそ声で)」

ママ:「上手上手! その調子だよ。本番も今みたいにお願いね」

このように、事前に練習しておくと、当日同じようなシチュエーションになったとき、子どもがうっかり忘れていても、「○○君、今は小さな声で言うときだよ」と教えてあげると、「あぁ、そうだった!」と思い出して実践しやすいのだそうです。

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とはいえ、あれもこれもと教えても覚えきれません。ご相談者様が、「これだけは!」と思うことをいくつか絞って教えておく方がよいですね。練習で上手にできたときには、しっかり褒めることで定着が良くなるそうです。

また、眠かったりお腹が空いていたり、披露宴が長くて飽きてしまったりすると、なかなか教えたとおりにはできないでしょう。そんなときは臨機応変に対応しましょう。

グズグズになったら、そっと会場を出てロビーで一息入れ、少し会場周りを歩いてみるなどして気分転換をするもよしです。実際に途中で疲れて寝てしまうお子さんをお見かけしたこともありますが、会場のスタッフがイスを貸してくれ、横になってお昼寝していました。困ったときには会場のスタッフに相談することも有効です。

もし叱りたい場面があっても、会場の外に出て目立たないところでお子さんに注意するといった配慮も必要ですね。新郎新婦の祝福ムードを参列者のかっかした態度で壊さないことにも気を付けたいですね。

【参考文献】

・『どならない子育て』伊藤徳馬・著

●ライター/パピルス(フリーライター)

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